(MRになりたい)
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 【断言】MRはきついです。特に1年目。
- MRの「具体的なきつさ」5つを解説
- MRがきつい時期を乗り越える「4つのコツ」
この記事を書いている僕はMR16年目。現在はリーダー職で大学担当。これまで何度もきつさを感じつつも、なんとかMRを続けてこられました。
「製薬会社のMRはきついのか?」
ネットには様々な情報がありますが、現役MRの立場からリアルをお伝えします。
※本記事の内容はネットで伝え聞いた話ではなく、自身の実体験や周りのMRの実例をもとにしているので参考になると思います。
【断言】MRはきついです。特に1年目。

「MRはきついのか?」
早速結論ですが、
MRは、どんなに優秀な人でもきついです。特に1年目。
なぜなら、仕事の難易度が高く、最初は何もわからないから。
これは、自分に限った話ではなく、最近入社してくる優秀な新人さんたちも同じように、最初はもれなく「きつい」と言います。
そして、これまで見てきたMRの中にも、1年目で辞めてしまう方があとを絶ちません。
ちょっと驚かせてしまったかもしれませんが、きつい時期を乗り越えるコツも後半に解説しています。
「MRは具体的に何がきついのでしょうか?」
MRの「具体的なきつさ」5つを解説
ここからは「MRの具体的なきつさ5つ」について解説します。
※人がきついと感じるポイントや強度もさまざまですので、ひとくくりにできませんが、私自身やまわりのMRから聞いた「MRのきつさ」は以下です。
「MRの仕事の具体的なきつさ5つ」
- ①:まずはMR試験がきつい
- ②:ずっと勉強が必要
- ③:業務の種類が多すぎる
- ④:あらゆることに気を使う
- ⑤:ずっとノルマに終われる
①:まずはMR試験がきつい
まず、最初にきついのは間違いなく「MR試験」です。
ご存知のとおり、MRになるためには、製薬会社に入社後、MR試験に合格する必要があります。
新人研修時代は、毎日朝から晩まで勉強していましたし、ぼくのような文系出身者には、知らない話ばかりできつかったです。
泣いている同期もいました。
(今ではそいつも立派にやっています。)
とはいえ、最近の新卒の方は高学歴で優秀です。Fラン大文系卒のぼくですら一発合格できたので、ここは問題なしでしょう。
「えっ?そもそも文系でもMRになれるの?」
という方はこちらの記事をご覧ください。

②:業務の種類が多すぎる
MRには、数多くの業務が存在します。
例えば、
あなたが初めてDrと面会することを想像してください。
Q、本当にこの時間に来て良かったのかな?
Q、Drと何を話せば良いんだろう…
Q、こんなこと聞いたら怒られるかな。
あるいは、
社内会議で資料作成が必要だとします。
Q、スライド何枚くらいで作ったら良いかな?
Q、こんな薄い内容発表しても大丈夫かな?
Q、先輩はどんな発表するんだろう。
上記はほんの1例ですが、どの仕事も覚えて慣れるまではエネルギーを使います。
「知らないこと」や「はじめてやること」はどうしてもストレスがかかりますよね。
一方、経験が積み上がっていくと「やったことのある仕事」が増えるので、どんどん楽になっていきます。
最初が辛抱です。
③:ずっと勉強が必要
MRには高度な知識が必要です。
それもそのはず、相手は医療のプロであるDrですから
製品の新しいデータが出たり、周辺の情報も次々と更新されるので、MRは勉強し続けなければいけません。
ぼくも新人の頃は、知識不足が原因でたくさんの失敗をしました。
これは、実際に担当のDrに言われた言葉です。
君の言っていることはよくわからない。
おたくのメーカーもレベルが落ちたね。
もうこんなこと言われた日には眠れませんでした。
「うわ〜やっぱりMRきつそう…」と思われたかもしれませんが、安心して下さい。
日々、勉強することで知識は積み上がり、気づけばDrとディスカッションしたり、新薬を採用してもらえるようになります。
ちなみに、MRになって「知識不足」に苦しんだときはこちらも記事も参考にしてください。>>【簡単】MRになりたての”知識不足”をムリなく解消する3つのコツ
④:あらゆることに気をつかう

「MRは気づかいの仕事」と言っても過言ではありません。
MRが気をつかう相手
- Dr
- 薬剤師
- MSさん
- 上司
- 先輩
上記のとおり
そして、最も重要な顧客であるDrは、あらゆる一流を知っていて目が肥えています。
なので、気の利かないMRはすぐにわかるし、相手にされなかったりします。
とはいえ、気づかいを磨いていくと、社内外で評価が上がるし、プライベートでも良い効果がたくさんあるので、一石二鳥です。
⑤:ずっとノルマに追われる
MRもつまるところ”営業”です。
なので、ずっと数字(ノルマ)を追われます。
営業未経験の方では、「ノルマがきつそう…」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、コツコツ努力すれば数字もあとからついてくるものです。
そして、朗報ですが、昔と今ではだいぶ状況が変わりました。
昔は、こんなことを言う上司が結構いたんです。
売るまで帰ってくるな!
でも、こういうパワハラ上司はめっきり減りました。
理由は、コンプライアンスが厳しくなったから
実際、ぼくの身近でもパワハラで降格したり、退職を余儀なくされた上司も見てきました。
こうなると、所長もうかつに部下を怒れませんよね。
MRはノルマ(数字)に追われるけど、パワハラ上司は昔より減少。
ここで一旦内容を振り返ります。
「MRの仕事の具体的なきつさ5つ」
- ①:まずはMR試験がきつい
- ②:ずっと勉強が必要
- ③:業務の種類が多すぎる
- ④:あらゆることに気を使う
- ⑤:ずっとノルマに終われる
「MRの具体的なきつさ」については、イメージしていただけたでしょうか。
よくある疑問
答えはNOです。
「つらい時期を乗り越えるコツ」がちゃんとあります。
MRがきつい時期を乗り越える「4つのコツ」
冒頭でお伝えしたとおり、
MRが1番きついのは1年目です。
なので、1年目の方へ向けて「乗り切るコツ」を4つご紹介します。
MRのきつい時期を乗り越える4つのコツ
- ①: 最初はきついものと前提をもつ
- ②: 同期ではげまし合う
- ③ :相談できるメンターMRを作る
- ④: 出来ていることに目を向ける
①:最初はきついものと前提をもつ
これまで再三お伝えしているように、MRの1年目はほぼ間違いなくきついです。
なので、「MRは最初はきつくて当たり前」という前提をもっておいてください。
理想と現実のギャップを生まないために、
まずは、心の準備をしておくことが大切です。
② :同期ではげまし合う
新卒学生さん限定になってしまうかもですが、”同期は宝”です。
研修中から同じ目標やつらさを経験しているので、自然と絆が生まれます。
ぼくも最初現場に出てきついとき、同期と電話で励まし合い、たくさん助けてもらいました。これは他社の同期も同様です。
あなたが今きついと感じていることは、同期もリアルタイムで同じきつさを体感しています。
励ましあってきつい時期を乗り越えましょう。
③: 相談できるメンターMRを作る
社内外問わず、
- この人すごいな
- この人ステキだな
と思った先輩MRがいたら、あなたのその直感は正しいです。
そのできる先輩をどうか逃さないでください。
そしてメンターとして慕い、教えをもらうのがとても良い方法です。
ぼくも社内、時には他社の先輩MRに、多くのことを教えてもらいました。先輩としても、慕ってくれる後輩はかわいいものです。
あなたが直面している課題やモヤモヤの答えをそのステキな先輩が持っています。
尊敬できるメンターMRを見つけましょう。
④:出来ていることに目を向ける
先に紹介したように、MRには到底1年ではマスター仕切れない無数の業務が存在します。
どれもこれも最初はうまくいかず、「自分はなんてダメなんだ」と思いがちですが、どんなに優秀な人でもそうなんです。
つらくなったら、ふと1ヶ月前の自分をぜひ思い出してみてください。
出来るようになったことが沢山あるはず。
そして、今できないこともこれから何度も経験することで、呼吸レベルで出来る日が必ずきます。
つらくなった時は、1ヶ月前の自分と比べて成長を感じましょう。
MRのきつい時期を乗り越える4つのコツ
- ①: 最初はきついものと前提をもつ
- ②: 同期ではげまし合う
- ③ :相談できるメンターMRを作る
- ④: 出来ていることに目を向ける
MR3年目からは「楽しさ」がきつさを上回る
MRのきつい時期の目安はおおよそ3年です。
なぜなら、知識と経験が積み上がるから。
そんなぼくも3年目から、数字もどんどん伸びていき、MRという仕事が楽しくなりました。
そして、これは自分だけじゃなくて、これまで関わってきた多くのMRが、3年目から輝き出すところを何度も見ています。
ただし、これには条件があります。
それは「3年間まっとうに努力すること」です。
3年間、きついことに耐え、がむしゃらに努力した人には、きっと楽しいMR生活が待っています。
まとめ:MRの仕事はきついけど、やりがいも大きい
この記事では、MRの「具体的なきつさ5つ」と「乗り越える4つのコツ」について紹介させていただきました。
改めて内容を振り返ります。
「MRの仕事の具体的なきつさ5つ」
- ①:まずはMR試験がきつい
- ②:ずっと勉強が必要
- ③:業務の種類が多すぎる
- ④:あらゆることに気を使う
- ⑤:ずっとノルマに終われる
MRのきつい時期を乗り越える4つのコツ
- ①: 最初はきついものと前提をもつ
- ②: 同期ではげまし合う
- ③ :相談できるメンターMRを作る
- ④: 出来ていることに目を向ける
MRはきついい分やりがいも大きい仕事です。
もしあなたがMRになって「きついな」と感じたとき、本記事を思い出していただけたら嬉しいです。
あっ、そうですそうです、
MRには一方で「楽すぎ」という説もあります。合わせてどうぞ。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!