前回の記事では、
「大学担当MRになって身についた7つの力」
「その他メリット」
について原体験もとに、ご紹介させていただきました。
後編では、
以下についてお話させていただきます。
本記事の内容
- 大学担当MRになる「3つのデメリット」
- 大学担当MRに「向いている人の特徴」
- 大学担当MRは「こんな人にオススメ」
大学担当MRになる「3つのデメリット」
大学担当MRになると、成長もできるし、社内でも箔がつきます。
しかし、いいことばかりではありません。
デメリットも存在します。
ぼくが大学担当MRを数年やって感じる”デメリット”は以下3つです。
大学担当MR3つのデメリット
デメリット①:時間が減る
デメリット②:責任が重大
デメリット③:気疲れする
デメリット①:時間が減る
大学担当になると、仕事量が増えるので、
その分、「自由な時間が減ります」
内勤量はエリアのときの3倍くらい。加えて、朝早くから医局へ訪問して、夕方〜夜も医局で立ちんぼ。当然、家へ帰るのも遅くなります。
その他、”講演会”や”随行”など、平日の夜や休日に家を空けることも少なくありません。(ご家庭のある方では、バランスを取るのが大変)
自由な時間が減ると、心の余裕もなくなってしまうので、つい、妻とケンカしてしまうことも度々ありました…。
しかし、コロナ以降、事情が大きく変わっています。
なぜなら、訪問不可の大学が増えて、”朝晩の医局での立ちんぼ”がなくなったんです。なので、今はこのデメリットはうすまっています。
※ちなみに、コロナ以降、MRのメリットは”拡張”しました。ご興味あればこちらの記事もどうぞ。≫【必見】製薬会社MRのメリット9選【コロナ禍で拡張した自由】
大学担当になると業務量が増えるので「自由な時間が減る」しかし、コロナ以降は改善
デメリット②:責任が重大
大学担当MR2つ目のデメリットは
「責任が重大」なこと
あなたもご存知のとおり、大学の影響力は、エリアはもちろん、2次医療圏、場合によっては、各都道府県全体へおよびます。
とくに、新薬が発売になったときは、
「大学は採用になったの?」と、さまざまな人から聞かれます。
- 開業Drや
- 基幹病院の部長
- 社内でも、所長や
- チームメンバーから
- 卸の朝礼でも
こうして、大学担当者としての責任を、日々、痛感することになります。
それに加え、大学のDrは、さまざまな施設へ“外勤に行っているケース”も多いので、そちらでの採用にも、気を配らなくてはいけません。
大学病院は、都道府県全体への波及効果や影響が大きいので、「責任も重大」
デメリット③:気疲れする
大学担当になってから、
「気疲れ」することが増えました。
「なぜ、大学担当は気疲れするのか?」
理由は3つあります。
大学担当MRが”気疲れ”する理由
理由①:講演会が多い
理由②:教授との面会
理由③:事務作業が多い
理由①:講演会が多い
大学担当MRが気疲れする1つ目の理由は、
「講演会が多くなるから」
「講演会って、究極に疲れますよね…。」
準備もやることがたくさんだし、本番も色々なことに気を配らなくてはいけません。
ぼくも、多いときは、月に3本主幹講演会を抱えたこともありました。こうした企画は、どうしても大学担当MRに集中するものです。
大学担当MRになると、講演会が増えるので、気疲れします。
理由②:教授との面会
2つ目は、「教授との面会」
教授は、「厳格さ」と「一流の気づかい」を持ち合わせている方が多いです。なので、当然、MRにも厳しい目がそそがれます。
書類のちょっとしたミスに気づかれたり、なにか相談するときの”下心”だって、すぐに見抜かれてしまいます。
教授面会は、いつだって、気が抜けません。
理由③:事務作業が多い
そして、大学担当MRが「気疲れ」する理由3つ目は、「事務作業が増えるから」
大学担当になると
- 「大切なメール」
- 「案内状の作成」
- 「契約書の作成」
など、ミスの許されない仕事が増えるので、そうした点でも気疲れします。
大学担当になると、気をつかう仕事が増えるので、「気疲れする」
以上、「大学担当MR3つのデメリット」についてお話させていただきました。
ここでいったん内容をふり返ります。
大学担当MR3つのデメリット
デメリット①:時間が減る
デメリット②:責任が重大
デメリット③:気疲れする
よくある質問
大学担当MRに「向いている人の特徴」
大学担当MRに「向いている人」のたった一つの特徴は以下です。
大学担当MRに向いている人の特徴
ガッツがある人
「はっ?ロジカルでスマートで学術知識がある人じゃないの?」
そう思われたかもしれませんが、
大学担当は、“案外どろくさくて大変”です。
下記、Tweetもご覧ください。
【憧れの大学担当になって感じた事】
・案外泥臭い…
・仕事の半分JTB…
・書類作成多すぎる…
・教授とか緊張しまくる…
・Dr多すぎて全員会うのムリ…
・何時間立っても疲れない身体に
・エリア担当の時の3倍位忙しい…
・秘書さんと仲良くなると良い事沢山
・波及力ある仕事多く確かにやりがい有— 外資製薬MR / きすけ (@Kisuke_MR_nomad) September 13, 2022
【憧れの大学担当になって感じた事】
・案外泥臭い…
・仕事の半分JTB…
・書類作成多すぎる…
・教授とか緊張しまくる…
・Dr多すぎて全員会うのムリ…
・何時間立っても疲れない身体に
・エリア担当の時の3倍位忙しい…
・秘書さんと仲良くなると良い事沢山
・波及力ある仕事多く確かにやりがい有
上記のとおり
その他にも、
- 何時間も立ち待ちしたり、
- 教授に厳しいことを言われたり、
- 若手Drから鋭い質問を受けたり、
- 所長からのプレッシャーがあったり、
心身ともに、“タフさ”が求められる場面が多いです。
なので、“大変さをガッツで跳ね返せる人”
これが最も向いている人の特徴です。
というのも、同じ会社に入社している時点で、同僚や同期とベースの能力に、大きな差なんてないと思います。そして、最近の若い方はとくに、皆さん超優秀です。
大学担当MRに必要な知識やスキルは、実際になってから、いやでも後からついてきます。ぼくもそうでしたし、まわりを見ていてもそうです。
大学担当MRの仕事は案外泥くさい。
「大変さをガッツで跳ね返せる人」が向いている。
よくある質問
はい、最初は読めなくてもできます。
ただ、どうしても必要な場面は必ず出てきます。
たとえば、
「Drから文献の手配を依頼されたとき」
調べてお渡しすることは出来ても、やはり「自分も読んで、内容を把握しておかなきゃ!」となりますよね。
ぼくも大学担当になる前は、英語の文献なんてほとんど読めませんでした。(今も苦手ですが…)
しかし、MSLからもらった、“あるアドバイス”がきっかけで、文献アレルギーを克服することができました。
「自分がよく知っている”自社医薬品の試験の文献”を、まずは読むと良いですよ。」(MSL)
このアドバイスをもとに、自社製品の試験の文献を読みあさりました。
試験デザインも結果も、もともと詳しく知っているので、分からない単語や表現が出てきても、内容の想像がつき、スムーズに読み進められます。
そうこうしているうちに、少しずつ苦手意識がぬけ、英語文献もなんなく読めるようになりました。
ぼくに出来たんですから、もっと優秀なあなたに出来ないはずはないです。
「文献の調べ方や読み方をもっと具体的に知りたい!」
そんな方は、元MSLで現在は本社経営企画で活躍されている”こういちさん”(製薬キャリア3.0)のこちらの記事をご参考下さい。
文献を読み慣れていない方向けに、くわしくご解説いただいております。
>> 初心者・若手MR向け、文献に対する心構えと読む際のポイント
文献を読む場面は必ず出てくる。“よく知っている自社製品の試験の文献”からはじめるのがオススメ!
最後に、「大学担当MRがオススメな人」についてお話させていただきます。
大学担当MRは「こんな人にオススメ!」
個人的意見になりますが、大学担当MRがオススメな人は以下です。
大学担当MRがオススメな人
①:成長したい人
②:エリア担当じゃ物足りなくなった人
③:MRとしての市場価値を上げたい人
上記のとおり
こうした“モチベーショ”と”能力”の高い方では、大学担当になることで、大きなメリットを手にすることが出来ると思います。
まとめ:大学担当MRになってレベルアップしよう!
今回は、”前編”と”後編”に分けて、
「大学担当MRになって身につく7つの力」
「3つのデメリット」
「向いている人の特徴」
などについて、お話させていただきました。
改めて内容をふり返ります。
大学担当MRになって身についた7つの力
①:JTB力
②:マルチタスク力
③:企画力
④:度胸
⑤:言語化能力
⑥:気づかい力
⑦:WEB面談スキル
大学担当MR3つのデメリット
デメリット①:時間が減る
デメリット②:責任が重大
デメリット③:気疲れする
大学担当MRに向いている人の特徴
ガッツがある人
大学担当MRがおすすめの人
①:成長したい人
②:エリア担当じゃ物足りなくなった人
③:MRとしての市場価値を上げたい人
ぼくもまだまだ修行中ですが、大学担当になってから、MRとして確実にパワーアップできました。チャンスがあれば、挑戦されることをオススメします!
インスタもはじめたので、良かったらこちらものぞいてください♪