この記事の内容
- Drと何を話したらよいかわからない2つの理由
- Drと話すネタが次々と浮かぶ方法【3STEP解説】
こんにちは、きすけです。
この記事を書いている僕はMR16年目
現在は中間管理職で、これまで多くの後輩の指導係をしてきました。
その中で、MRになりたての新人(転職の方ふくむ)から必ず受ける質問があります。
「Drと何を話してよいかわかりません…」
僕も新人のころは、毎日のようにこのことに悩まされていました。
クリニックの前までせっかく着いたのに、Drと話すネタがどうしても思いつかず、行くのをあきらめ、そのまま謎のドライブへ。
しかし、今では担当間もないDrとも雑談をはずませたり、治療方針や製品の評価をスムーズに聞き出せたり出来るようになりました。
この記事では、
まだ経験の浅いあなたでも「Drと話すネタが次々と浮かぶ方法」について解説いたします。
Drと何を話したらよいかわからない2つの理由

本題の前に、
MRになったばかりのあなたがDrと何を話したらよいかわからない理由を整理しましょう。
理由はおそらく以下です。
Drと何を話したらよいかわからない理由
①:Drのことをよく知らない
②:3つの引き出しが少ない
①:Drのことをよく知らない
いつも話すことに困るDrについて、あなたはどれくらいの情報を持っていますか?
・年齢は?
・出身地は?
・出身大学は?
・家族構成は?
・趣味は?
・仲の良いDrは?
いくつ答えられるでしょうか。
知っている情報が少ないほど、話すネタに困ってしまうものです。これは友達でも会社の同僚でもそうですよね。
一方で、情報さえたくさん集められれば話すネタにそう困らなくなります。
まずは、Drの情報を集めましょう!
②:3つの引き出しが少ない
理由2つ目は、“引き出しが少ない”からです。
具体的には以下3つです。
- ①:知識の引き出し
- ②:質問の引き出し
- ③:雑談の引き出し
①:知識の引き出し
MRのメインの仕事は「自社医薬品の情報提供」
製品や疾患(病気)の知識不足で引き出しが少ないと話しも広がりません。
とはいえ、
MRになりたてのころは色々忙しく余裕がないので、「勉強するヒマなんてないよ!」という方も多いと思います。
忙しいあなたでも効率よく知識を方法を別の記事で解説していますので、良かったらご覧ください。≫【簡単】MRになりたての”知識不足”をムリなく解消する3つのコツ
②:質問の引き出し
Drとの面会において「質問する」ことはとても重要です。
効果的な質問をすることで、治療方針を聞けたり、ときには趣味の話を聞けることもあるでしょう。
しかし、MRになりたての頃は、質問のスキルや引き出しが足りないので、なかなか効果的な質問をすることが出来ません。
日頃から、質問の引き出しを増やすことを心がけましょう。
ちなみに、
“MRになりたての頃だからこそ出来る質問”
というのもありますので、後述させていただきますね。
③:雑談の引き出し
“雑談”には、緊張をとき、場をあたため、会話を盛り上げる効果があります。
とはいえ、
MRになりたての頃はこの雑談が一番ムズかしかったりします。
僕も新人の頃、なんとかDrと仲良くなろうと雑談にトライしましたが、いくどとなく失敗しました。
僕:「今日はあいにくの雨ですね〜。そういえば、ゴルフに先週末行ってきました!」
Dr:「そんなことはどうでも良いから早く本題言って。こっちは忙しいんだ。」
もうめちゃくちゃ凹みます。”雑談恐怖症”におちいった時期もありました。
雑談も、”引き出し”を増やし、”タイミング”をつかむことで、効果的な武器になります。
ここまで「あなたがDrと何を話したらよいかわからない理由」について解説させていただきました。
いったん内容をふり返ります。
Drと何を話したらよいかわからない理由
①:Drのことをよく知らない
②:3つの引き出しが少ない
(知識・質問・雑談)
「じゃあ具体的にどうやってDrの情報を集めたらいいの?」
「知識や質問の引き出しを増やす良い方法はあるの?」
こうした疑問に次の項目から答えていきます。
Drと話すネタが次々に浮かぶ方法【3STEP解説】
ここからは、まだ経験の浅いMRになりたてのあなたでも、Drとの話すネタに困らない方法を3STEPで解説します。
Drとの話すネタに困らない方法3STEP
- STEP①:まずはネットで情報収集を
- STEP②:Drの関心事に関心をもとう
- STEP③:自尊心をくすぐる質問をする
※「いやいやそんなの出来ているよ!」という項目があれば次のSTEPに進んで下さい。
STEP1:まずはネットで情報収集【方法は2つ】
まずは1つ目のSTEPですが、
何よりも先に“ネットで情報収集すること”が大切です。
なぜなら、ネット上にはそのDrに関する貴重な情報がたくさん転がっているからです。これを見ないことには始まりません。
具体的に調べることは以下です。
- ①:クリニック・病院のホームページ
- ②:Drの氏名を検索窓に入れてググる
①:クリニック・病院のホームページ
あなたもきっと一度は担当のクリニックや病院のHPの情報は目を通したことがあるのではないでしょうか。(まだの方は今すぐチェックしてみてくださいね。)
そもそも施設のホームページは、
“患者さんに来てもらうための宣伝媒体”
つまり
“Drが患者さんにアピールする場”です。
情報がつまっているのも当然ですね。じっくり見ることでいろいろな情報を手に入れることが出来ます。
※「もうすでに穴があくほどホームページ見ているよ〜」という方は、STEP2にお進み下さい。
例えば、
ホームページで得られる情報は以下です。
- 診療時間
- 出身大学、経歴
- 行っている検査
- 診ている患者さん
- 診療方針・モットー
見ない手はない手はないですね。
まずは、クリニックや病院のホームページでDrの情報をじっくり調べましょう。
②:Drの氏名を検索窓に入れてググる
2つ目の方法は、Drの氏名をググることです。
手順は以下です。
①:検索窓に
調べたい先生の名前を入れる。≫ ググる
②:出身大学がわかれば
【〇〇大学 Dr名】と検索してみる。
運が良ければ、Drが昔書いていた論文や過去の医師会での講演の抄録(内容のまとめ)などが出てきたりします。
僕も新しい担当の先生はググって情報収集をするようにしています。
SNSもあり
追加情報ですが、最近ではTwitterやFacebookなどのSNSをやっているDrも多いので調べてみる価値は大アリです。
ただし、個人情報なので、見る時はくれぐれも慎重にしましょう。間違って「申請ボタン」とか「いいね」を押さないように気をつけてください・ω・
STEP②:Drの関心事に関心をもつ
STEP2は、
“Drの関心事に関心を持つ”
です。
Drの関心事に興味をもちその話題をふることで、高確率で話にノッてくれるためです。
あなたはDrで、最近「釣り」にハマっているとしましょう。
訪問してきたMRが「僕釣りやるんですけど、近くでよいスポットありますか?」なんて聞かれた日には、前のめりで答えてあげますよね。
もちろん、雑談なのでタイミングは難しいところですが。
僕も趣味でバンド(ベース)をやっていたので、Drが楽器をやっていたと聞くとよくそのネタで仲良くなりました。
そしてこれは趣味だけではなくて、薬剤や診療の話でも同様です。
例えば、
「最近の糖尿病のガイドラインの変更ポイントが知りたい」
と興味を持っているDrに対して、ピンポイントでガイドラインの最新情報を提供するとじっくりと聞いてくれます。
Drの関心事に関心を持つことで、話すネタに困らなくなります。
「話はわかったけど、そんなコアな情報どうやって入手したら良いんだよ…」
確かに、趣味や治療方針等の情報を入手するのはなかなかハードルが高いですよね。
Drの関心事を知るための方法をいくつか紹介します。
Drの関心事を知る方法
- MSさんに聞く
- Drに直接聞く
- スタッフさんに聞く
上記のとおり
MSさんに聞く
特に開業医の場合は、MSさんがDrとも近い距離で仕事をされていて沢山情報を持っていることが多いです。
MSさんと仲良くなってDrの関心事について聞いてみましょう。
「MSさんが相手にしてくれません。そんなこと聞けないよ(T_T)」
そんな「MSさん冷たい問題」を抱えている方は、解消するヒントについてこちらの記事で解説していますのでご覧ください。きっとあなたのストレス軽減に役立ちますよ。≫【MSさんが冷たい・・・】「卸に行きたくない」を解消する4つのヒント
Drに直接聞く
ちょっと勇気がいりますが、Drがリラックスしているときなどをねらって直接聞くのもアリです。
「先生は休みの日はどう過ごされていますか?」
「最近のブームがあったら是非教えてください!」
などと聞くのがよいです。
人間、誰しも1番興味があるのは、「自分」です。
Drだって自分に興味を持ってくれることは嬉しいものです。
スタッフさんに聞く
あなどるなかれ、
スタッフさんを味方につけるメリットは大きいです。
気に入ってもらえると、困ったタイミングで助け舟を出してくれたり、Drの情報をくれることがあります。
スタッフさんには他のどのMRよりも親切にするようにしましょう。
STEP2では、「Drの関心事に関心を持つ」重要性について解説させていただきました。
それでは、最後のSTEP3に進んでいきます。
STEP③:自尊心をくすぐる質問をする
最後のステップは、
“自尊心”をくすぐる質問をする
です。
人は理解されたいもので、褒られたり自尊心をくすぐられることで、相手に好意をいだきます。
そして、先程も述べたように、”MRになりたての頃だから許される質問”もあったりします。
実際にDrがノッてきて効果のあった自尊心をくすぐる質問の具体例をお示ししますね。
自尊心をくすぐる質問の具体例(実績あり)
Q、「この疾患に関して、会社では〇〇と習ったのですが、これは正しいですか?」
→ 会社の言うことよりも先生の言うことの方が僕にとっては真実です。というリスペクトを感じてもらう。
Q、「別の施設の若い先生が「〇〇な患者さんでは▲▲で困ることがある」と仰っていました。先生はどの様にお考えですか?」
→ そうかそうか、他のDrの困りごとをオレにもってくるということは相当頼りにしているな。よーし答えてやろう。
Q、「この〇〇市は、自然もあって町並みもキレイで毎日気持ちよく外回りさせて頂いております。何かおすすめのスポットはありますか?」
→ Dr出身の〇〇市は素晴らしいというメッセージを込めています。地元の土地を褒められると誰だって嬉しいものです。
上記質問は、僕が今も実践しているハズレの少ない「自尊心をくすぐる質問」なので、是非お試し下さい。
「自尊心をくすぐる質問」をして、Drに言葉のプレゼントを渡しましょう!
以上、Drと話すネタが次々と浮かぶ方法を3STEPで解説させていただきました。
内容をふり返ります。
Drとの話すネタに困らない方法3STEP
- STEP①:まずはネットで情報収集を
- STEP②:Drの関心事に関心をもとう
- STEP③:自尊心をくすぐる質問をする
この記事のまとめ
いかがでしょうか。
Drとの話すネタが思いつきそうですか?
最後に本記事のまとめをさせていただきます。
- Drの情報が不足していると話す内容が思い浮かばない
- 3つの引き出し(知識・質問・雑談)を増やすことが重要
- 話すネタを増やすには、”ネットでの情報収集”は必須
- Drの”関心事に関心を持とう”MSさんにも聞いてみよう
- 自尊心をくすぐる質問で、言葉のプレゼントを渡そう
今は苦しくても、経験を重ねることで引き出しが増え、ネタを絞り出せるようになります。
Drの情報収集から、自尊心をくすぐる質問まで、この記事を参考に、是非実践してみて下さい。
ありがとうございました!