こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- MRの仕事内容を難易度別に解説
- 文系卒、薬の知識0でも一人前のMRになれる理由
- コロナで変わったMRの仕事内容とは?
この記事を書いている僕はMR16年目
現在はリーダー職で大学担当
長く働いているのでMRの仕事内容に関しては一通り経験してきたつもりです。
あなたはMRといえばどんな仕事内容をイメージされていますか?
この記事では【MRの仕事内容】に関して、未経験者の方でもイメージがつきやすいようにかみ砕いてやさしく解説します。
MRの仕事内容を一覧表で解説
おそらくあなたもイメージしているとおりMRの仕事で最も重要なのは以下です。
MRの仕事内容で最も重要なこと
医師に自分の会社の薬を宣伝して、使ってもらうこと
しかし、それ以外にも多くの業務があります。
表を用いて「社外業務」と「社内業務」の2パターンに分けて難易度別に解説しますね。
まずは「社外業務」から
簡単にいうと、医師や薬剤師など対顧客編です。
社外業務 | 内容 | 難易度 | 1回の労力 |
---|---|---|---|
クリニック訪問 | 受付に名刺を出して、 Drと面会して自社の薬の紹介を行い処方してもらう。 |
||
大きい病院訪問 | 医局に立ちんぼして通りかかった 医師をつかまえて営業をかける。 |
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特約店訪問 | 医薬品の流通をになうMSさんと 情報共有をしたり、 製品の宣伝をお願いしたりする。 |
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薬局訪問 | 門前薬局や病院の中の 薬局の薬剤師さんに情報提供する。 |
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自社医薬品の説明会 | 医師や薬剤師に自社の薬の プレゼンテーションをする。 お昼にお弁当を提供して行うこと が多い。 |
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WEBカンファレンス案内 | 自社の薬に関するWEBの講演会 の案内状を医師や薬剤師に 案内し、視聴してもらう。 |
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講演会の企画 | 担当エリアの先生をホテルなどに 集めて、演者の先生に自社の薬に 関して「いい薬ですよー」と講演してもらう。 |
続いて「社内業務」です。
社内業務 | 内容 | 難易度 | 1回の労力 |
---|---|---|---|
会社への報告(日報) | どこの施設に訪問してどの医師に 会ったよーということをipadの 日報システムにクリックして報告。 面会内容の詳細を報告することも。 |
||
会社への提出物 | 毎週のようにありとあらゆる 提出物があります。 例えば、製品の採用の進捗表や アンケートなどさまざま |
||
会議 | 営業所の会議や、製品の戦略会議、 薬の採用へ向けた会議、全社規模の会議、 など。毎週何かしらの会議がある |
||
教育研修 | MR資格を継続するための 研修や製品研修、 最近はWEBで受けることが多い |
||
顧客とのメール | 医師にアポイントを出したり、 依頼ごとに対応したり |
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経費精算 | 仕事でかかった費用を、 経費システムに入力して 領収書を提出 |
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医師へメールでの営業 | コロナ禍で医師と会えなくなったため メールで製品紹介を行うことが増えた |
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製品のテスト | 毎月の製品テスト。 MRは勉強し続けなければならない。 昇格に関わる会社もある |
||
副作用の報告 | 自社医薬品での副作用を聞いたときは 報告する義務がある |
いかがでしょうか。
たくさん業務があるので、驚かれたかもしれませんがどれも一つ一つ経験してマスターしていけばどれもこなせる仕事です。
あと、表に書けなかったのですが、名前のない家事があるように、MRにも名前のない業務も無数に存在します。(雑務もめっちゃ多いです。)
とはいえ、ひとまず上記の仕事内容をおさえておけばOKです。
ここまででざっくりですが、MRの仕事内容に関して紹介しました。
※MRの1日の仕事内容やスケジュールをもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事で深堀りしています。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2021/11/19/mr%e3%80%80%e4%bb%95%e4%ba%8b%e5%86%85%e5%ae%b9%e3%80%80%ef%bc%91%e6%97%a5/
よくある疑問
この辺に関しては、次の項目でその理由を解説しますね。
文系卒、薬の知識0でも1人前のMRになれる理由
はっきり断言します。
文系卒、薬の知識が0でも1人前のMRになることができます。
理由は2つ
- ①:募集にしばりがないから
- ②:MRの6割は文系だから
上記のとおり
そんな筆者もバリバリの3流文系私立大学卒です。
もっと詳しく知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2021/11/26/mr%e6%96%87%e7%b3%bb/
とはいえ、MRは大変な仕事です。
1人前になるまではそれなりの年月がかかります。
周りを見ていても1人前のMRになれる目安は3年です。
なぜ3年かという点は以下です。
3年で1人前のMRになれる3つの理由
理由①:3年で「知識」が積み上がる
理由②:3年で「経験」が積み上がる
理由③:3年で顧客と信頼関係が出来る
理由①:3年で「知識」が積み上がる
医療のプロである医師と話をすることは、相当ハードルが高いと思うかもしれません。
それでも、社内資料で勉強したり、ときには医師に直接質問をしてみたりするなかで知識は積み上がります。
薬の知識0でも3年積み上げたころには、医師とほぼ対等に病気や薬の話が出来るようになります。
そして場合によってはこちらの提案を受け入れてもらい、新薬の採用を果たすことだって出来るようになるのです。
最初からは無理ですが、3年コツコツ努力すればあなたも出来るようになるので大丈夫です。
理由②:3年で「経験」が積み上がる
MRにはたくさんの仕事内容があることを先ほど紹介しました。
「こんなにいろいろできないよ」と思われたかもしれませんが、全く問題ないです。
結論:慣れです。
どの仕事も最初はハードル高いかもしれませんが、何回も経験するうちにコツをつかみ自然と出来るようになります。
理由③:顧客と信頼関係が出来る
MRは基本「人」と関わる仕事です。
あなたは、
- 「あまりよく知らない人オススメの商品」
- 「よく顔を出してくれる人オススメの商品」
どちらを選びたくなりますか?
おそらくほとんどの方は、
- 「あまりよく知らない人オススメの商品」
- 「よく顔を出してくれる人オススメの商品」
ですよね。
クリニックの先生も、はじめて訪問したあなたに対しては、
「信頼できるやつか?」
「ちゃんと通い続けてくれるのか?」
こんな疑問をもっています。
しかし、
3年間真面目に通い続けることで、あなたの顔と会社名、名前が一致します。
そして、あなたを信頼して話を聞いてくれるようになるのです。
そのころには、成果も出てきて1人前のMRです。
なので、薬の知識0でも1人前のMRになれます。
次の項目では、「コロナがもたらしたMRの仕事内容の変化」に関して解説いたします。
これからMRになる方にはとても大切な内容なので、ぜひ読み進めてください。
コロナで変わったMRの仕事内容とは?
コロナでMRの働き方はこれまでと大きく変わりました。
コロナ後に大きく変わった点は以下です。
全てがリモート中心に
具体的に、以下の仕事内容はリモート中心になりました。
リモート中心になったMRの仕事内容
- 医師との面会
- 社内会議
- 社内研修
- 講演会
- 飲み会まで
そコロナで仕事内容がリモート中心になったことで、どのような「メリット」「デメリット」があったのでしょうか?
MRの仕事内容がリモートになったメリット
仕事内容がリモート中心になったメリットは以下2点です。
仕事内容がリモートになったメリット
- メリット①:時間が増えた
- メリット②:仕事効率が改善
①:時間が増えた
コロナ禍となり、MRの自由な時間は増えました。
なぜなら、訪問規制の施設が増えたから
朝晩の病院・クリニック訪問訪問が減ったことで定時に上がれる日が増えました。
そして会社に行く機会も減ったため、仕事も好きなカフェでノマド的な働き方が出来るようになりました。
世間的には「MR=オワコン」とも言われていますが、筆者としては「今こそMRになるべき」という主張を持っています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
② 仕事効率が改善
コロナ禍となり、MRの仕事効率は改善しました。
なぜなら、家で仕事できるようになったから
医師との面談も会議もリモートなのでわざわざ会社や得意先に移動しなくても良くなりました。ムダな移動時間もないので超効率的です。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンがあれば会議を聞きながら洗濯なんかもできたりします。
一方、リモート中心になったことによるデメリットも存在します。
MRの仕事内容がリモートになったデメリット
デメリットは以下です。
- ① 日当手当が減った
- ② 顧客とコンタクト減少
- ③ 会議が増えた
- ④ 運動不足になった
① 日当手当が減った
MRには外勤(外回り)すると日当という手当が出ます。
うちの会社の場合は以下です。
・外勤8時間以上で3000円
これ給料の他にもらえるんです。1日3000円はでかいですね。
それがコロナになって訪問できない施設が増えると当然外勤時間が減るので日当手当も減ってしまいます。
実際ぼくの場合、月に5万円くらいもらっていた日当手当がコロナ後1万円くらいに減ってしまいました。
MRは他にも手厚い手当があります。こちらの記事で詳しく解説しています。
② 顧客とコンタクト減少
コロナ後、大きな病院では訪問規制がしかれる施設が増え「MR入っちゃだめ」となりました。
その結果、病院の先生方となかなか会えないので薬の宣伝ができなかったり、仕事がなかなか進まなくなりました。
一方、クリニックなどの開業医さんでは変わらず面会できていることが多いです。
③ 会議が増えた
コロナになると会議もWEB中心になりました。
これは便利なのですが、言い換えると「いつでもどこでも会議ができちゃう」ので、会議がコロナ前の1.5倍くらいに増えました。
なかには「これ必要?」と思う会議もあるので、この辺はデメリットです。
④ 運動不足になった
これはMRに限った話ではないですが、自宅でのリモートワークが増えたことで運動不足になる人が増えました。
運動不足で免疫が低下して、大きな病気をした先輩もいました。
コロナ禍では意識して運動することも大切です。
こんな感じで、コロナでMRの働き方は大きく変わりました。
デメリットもいくつか紹介しましたが、
自宅で仕事できる時間が増えたり、朝と夜の業務が大幅に減ったので、コロナ前より確実に働きやすくなったと思います。
まとめ:MRの仕事内容は多岐にわたり、コロナで大きく変化した
今回はMRの仕事内容に関して紹介させていただきました。
ポイントを5行でまとめさせていただきます。
本記事のまとめ
- MRの業務はさまざまで多岐にわたる
- 最も重要な仕事は医師へ製品の紹介
- 薬の知識0でも1人前のMRになれる
- コロナでリモートが増え働き改革が進んだ
- 日当手当が減ったりデメリットもある
MRは専門的な知識やスキルが求められる仕事で、業務の種類もたくさんあって大変な仕事です。
その一方、十分すぎる給料がもらえたり、医療に貢献できるやりがいも大きな仕事です。
「たくさん稼ぎたい!」「医療や患者さんに貢献したい!」という方には本当におすすめの仕事です。
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