こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- ①:聞き上手なMRになる『コーチングスキル7STEP』
- ②:聞き上手なMRになるメリット 【実例を紹介】
- ③:聞き上手なMRになるためには日々の訓練が大切
この記事を書いている僕はMR16年目
現在リーダ職で、大学病院担当
自身の聴く力に課題を感じており、最近、有料のコーチングセミナーを受講しました。ちなみに、書籍でも勉強しています。
「ついつい面会で話しすぎてしまうことはありませんか?」
ぼくも、面会中の間に耐えられず「ついつい話しすぎたり」「もっと聞き手に回ればよかった…」と反省することが、多々あります。
一方、優秀なMRや上司ほど聞き上手だったりしますよね。
そこで今回は、Drから君に話して良かったと言ってもらう「聞き上手なMRになれるコーチングスキル7STEP」について解説させていただきます。
※タイトルに「有料級」とえらそうに書かせていただいたのは、実際、コーチングの有料セミナーを受講してプロから学んだ内容をもとにしているためです。後半に、大学の病院長を相手に落とし込んだ実例を紹介しているので参考になると思います。
聞き上手なMRになる『コーチングスキル7STEP』
聴き上手なMRになるためには、センスももちろん大切ですが、それよりもっと大事なことがあります。
それは、「型どおりに聴く」ことです。
大切なのでもう一度お伝えさせていただきます。
「型どおりに聴く」です。
それでは、さっそく、聴き方の型を紹介します。
聞き上手なMRになる『コーチングスキル7STEP』
- STEP①:テーマを決める
- STEP②:現状(ペイン)を聴く
- STEP③:理想のゴールを聴く
- STEP④:課題を特定してもらう
- STEP⑤:解決策を立ててもらう
- STEP⑥:行動計画を立ててもらう
- STEP⑦:クロージング
上記のとおり
でもこれだけ見てもよくわかりません…
実際にこの型通りに質問することで、Drから感謝された例を次の項目で紹介します。
※そもそもコーチングとは?
コーチングとは、相手に物事を教えたりアドバイスしたりするのではなく、問いかけや対話を通して相手の内面にある考えや視点を引き出す手法です。出典:AiDEM
聞き上手なMRになるメリット、実例を紹介
それでは、ここから型どおりに質問したことでうまくいった実例を紹介します。
きすけくんが上手に話を聞いてくれて助かったゾ。
※急にフザケた感じになってごめんなさい。内容はいたって真面目ですのでどうかこのまま読み進めてください(._.)
STEP①:テーマを決める
まずは「テーマ」を決めます。
STEP①:テーマを決める
【テーマ】働き方改革で若手Drの労働時間を減らしたい。
STEP②:現状を聴く
続いて、現状を深堀りします。
ここでは特に「痛みを感じている部分」に着目して聴きます。
働き方改革も一長一短ですね。
STEP②:現状を聴く(痛み)
【現状=痛み】→ベテラン医師の負担が増えている。
STEP③ : 理想のゴールを聴く
現状=痛みを感じている点を聞いたあとは、「理想のゴール」を聴きます。
STEP③:理想のゴールを聴く
【理想のゴール】 → ベテランDrは当直しない文化の維持
STEP④:真の課題を特定してもらう
現状と理想のゴールの間にある課題の中から、「特に重要な課題」を特定してもらいます。
※特に重要な課題を「真因」または「ボトルネック」と言ったりします。
STEP④:真の課題を特定してもらう
【真の課題】→1次、2次救急患者が搬送されている
STEP⑤:解決策を立ててもらう
続いて、真の課題に対する「効果的な解決策」を立ててもらいます。
STEP⑤:解決策を立ててもらう
【解決策】→1次、2次救急患者はA病院かB病院に運んでもらう
STEP⑥:行動計画を立ててもらう
効果的な打ち手がわかったら次は行動計画を立ててもらいましょう。行動を促すのも良い聞き手の条件です。
STEP⑥:行動計画を立ててもらう
【行動計画】→ 救急隊向けの講演会、調整会議の場で相談
STEP⑦:次回の面談日時を決める。
いよいよ最後のSTEPです。次回の面談日時を決めます。
調整会議はいつです?
色々作戦を練ってみるよ。
弊社でも救急隊にアプローチできる術がないか関連部署にかけあってみます。
君に話してよかったよ。
以上が「聞き上手なMRになれるコーチングスキル7STEP」です。
長くなったので、ここで一旦振り返ります。
聞き上手なMRになる『コーチングスキル7STEP』
- STEP①:テーマを決める
- STEP②:現状(ペイン)を聴く
- STEP③:理想のゴールを聴く
- STEP④:課題を特定してもらう
- STEP⑤:解決策を立ててもらう
- STEP⑥:行動計画を立ててもらう
- STEP⑦:クロージング
よくある質問
ただ、聴いているだけでは実績はあがらないのでしょうか?
でも、むしろ逆なんです。
良い聴き手は薬も売れます!
良い聞き手の薬が売れる理由
①:話を聞いて感謝されると信頼が貯まる → ②:Drが今後は話を聞いてやろうと思う → ③:あなたの製品メッセージが染み込みやすくなる → ④:処方が伸びる
上記のとおり
「型通り」に聴くことで、信頼がたまり実績は後から付いてきます。
聞き上手なMRになるためには日々の訓練が大切
ここまで読んでくださった方は、
聞き上手なMRになる『コーチングスキル7STEP』についてご理解いただいたかと思います。
一方で、こんな疑問があるのではないでしょうか?
よくある質問
コーチングスキルは、日々訓練することで徐々に身につく体得スキルです。
ちなみに僕はこの7STEPを手帳にはってます。WEB面談ならメモを見ながら話を進められますからね。
Drは常にブレスト相手を探している。
Drは常に良い聴き手を探しているものです。
一方的な製品DetailをしてくるMRが多い中、モヤッと感じていること、さらに痛みを感じていることを聴いてくれるMRは重宝されます。
本7STEPを活用して、良い聴き手となれば、Drはあなたに絶対的な信頼を寄せてくれるでしょう。
ちなみに以下の相手にも超有効です。
- 後輩
- 部下
- 奥さん
- 彼女
- 子供
実際、妻や後輩にこの型どおりの手順で話を聞いたら、「思考が整理された」とか「聴いてくれて助かかりました」など、めちゃくちゃ喜ばれました。やはり、何事も型って大事ですね。
あっ、最後にオススメのコーチング本の紹介です。色々読みましたがこれが初級編としては実用的でした。