「MRの仕事がしんどくてもう辞めたいです…」(20代MR)
「良い条件の早期退職があったら辞めるのもありかも。MRを辞めた後はどんな道があるのだろう。」(30代MR)
「最近、大手の早期退職(リストラ)が続いていて将来が不安です。でも、子供の学費もまだかかるし、家のローンもあるし…」(40-50代MR)
こんにちは、30代現役MRのきすけです。
最近では、大手製薬会社の早期退職も相次ぎ、MRが定年まで働ける時代は終焉を迎えました。コロナで加速したこの流れが止まることはなさそうですよね。
そして、こうした状況の中、さまざまな理由によって「MRを辞めたい」と悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
とはいえ、
「辞めて後悔だけはしたくない…。」
「いざMRを辞めたら、退職後はどんな道があるのだろう。」
そんな不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。ぼくもまさにそんな時期がありました。
そこで今回は、
- 「よくあるMRを辞める理由」
- 「MRを辞めた7人の男たち」退職後の物語
- 「プロのエージェントに教えてもらった”MR退職後の道”」
などについて、まわりの実例や、プロからいただいたアドバイスをもとにお話させていただきます。
この記事を読んでいただくことで、MRを退職する悩みに対して、いったん立ち止まり、冷静で後悔の少ない判断が出来ると思います。
※ MRを退職した方の9割は、ホワイトな環境に未練を感じ、再びMRに戻ってくるそうです。いざ、辞める前には、一度エージェントに相談するのが良いと思います。ぼくはエージェントに相談することで、MRの良さを再確認でき “MRを続ける決心” が固まりました。当サイトでは以下のエージェントをオススメしています。いずれも登録、相談、無料です。
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【MRを辞めたい…】よくある6つの理由を開設
まずは、よくあるMRを辞めたい理由からご紹介させていただきます。
きっとどれか心当たりがあるかと思います。
よくあるMRを辞めたい理由6つ
- ①:MRの仕事がつらい
- ②:人間関係のストレス
- ③:なんとなくモヤッと
- ④:MRの将来性に不安
- ⑤:やりたい事が出来た
- ⑥:早期退職の割増金で
※上記理由は、まわりのMRから聞いた話や、実際にMRを辞めてしまった後輩や先輩、ぼく自身の体験談を元にしています。
①:MRの仕事がつらい
MRの仕事は楽ではないですね。人にもよりますが、基本、激務で泥臭いです。
そして、気をつかうことも多いので、精神的に消耗することも少なくありません。
とくに、MRになりたての方では、「覚えることがありすぎてつらい…」「DrやMSさんが冷たい…」などの悩みを抱えがちです。
一方、仕事にも慣れている中堅やベテランの方でも、上司に対する不満があったり、仕事量や責任も増え、「どうして自分だけこんなに仕事が多いんだ…」といった不満を感じている方もいらっしゃると思います。
「MR1年目のつらい時期を乗り越えるコツ」については、【新人MRは辛い】つまづきやすい「4つのポイント」とその「解決策」をどうぞ。
②:人間関係のストレス
MRは、Drだけでなく、薬剤師さん、MSさん、同僚や上司など様々な人と関わる仕事です。
「相性の悪い同僚」「話を聞いてくれないDr」「冷たいMSさん」「パワハラ所長」
人間関係のストレスで、現状から逃げたい方もいらっしゃるかと思います。
MRは常に人間関係のストレスととなり合わせの仕事です。
③:なんとなくモヤッと
仕事に慣れた30代以降の方では、
「なんとなくこのままMRを続けることにモヤッとする…」
そんな方も少なくないと思います。少し仕事に飽きてしまったと言い換えることが出来るかもしれません。きっと、より良い将来を真剣に考えているからこそ出てくる悩みだと思います。
ぼくもこうした時期がこれまで少なくとも3回はありました。
そんなときはなぜモヤッとするのか、言語化して悩みの解像度を上げることで、迷いが消えたりします。紙に書き出してみるのも効果的ですよね。
ちなみにぼくの体験談ですが、プロコーチの面談を受けてモヤモヤが晴れ「MRは出来る限り続ける!」という決意が固まりました。
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④:MRの将来性に不安
最近ですと「住友ファーマの日当廃止」や「ヤンセンファーマのポジションクローズ」などのニュースは衝撃でしたよね。
コロナ禍でMR不要論は間違いなく加速しており、「製薬会社に入れば定年まで安泰」とうう時代は、どうやら終焉したようです。
こうした将来への不安から「このままMRを続けて良いのだろうか…」と別の道を考え始めた方も少なくないと思います。まさにぼくもその一人です。
※MRの将来性に関しては、【MRは将来性がない?】「減り続ける理由」と「生き残るための4条件」で深く考察しています。合わせてどうぞ。
※ また、そうした不安に対しては、2023年に入ってからプロのエージェントに今の不安と疑問をすべてぶつけて、詳細に回答をいただきました。
くわしく知りたい方は、【2023年版】MRビズ(クイック)に今の不安と疑問をすべてぶつけてみたもご参考ください。
⑤:やりたい事が出来た
「新しい仕事にチャレンジしていみたい!」という理由でMRを辞めた方をこれまで何人も見送ってきました。
特にコロナは、いったん立ち止まり、考える時間を与えてくれましたよね。
人生をじっくり考える中で、やりたい事が見つかった方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
たったの1回の人生、そういう気持ちは何よりも大切にしたいものです。
⑥:早期退職の割増金で
製薬会社の早期退職では、退職と引き換えに割増退職金を出す会社が少なくありません。
なんと、多いケースでは60ヶ月分の退職加算金をもらったという話も聞きます。
幸いにも退職加算金の条件は最大60カ月分もあり、男性は上限いっぱいの金額を手にした。通常の退職金と合わせて約7000万円にもなった。引用:DIAMNOND online
7000万あると老後も安心ですね。
ぼくの先輩にも、こうした早期退職をいわばチャンスと捉えて、数千万の割増退職金をゲットして、悠々自適に暮らしている方も何人か知っています。
「良い条件の早期退職があれば飛びつきたい」
まさに出来る人ほど、早期退職をピンチではなく、チャンスと捉えています。
以下は、早期退職で製薬ドリームをつかんだ先輩ベテランMRの話です。
“製薬ドリーム“を掴んだオジMRの話
———-
ぼくの知り合い、というか
以前うちの会社にコントラクトで
来てくれていた大先輩オジMR(60代前半)がいる。
その人が、
それはそれは毎日を
楽しそうに過ごしていて、奥さんと海外旅行へ行ったり、
平日昼から寿司屋で呑兵衛したり、…— 外資製薬MR / きすけ (@Kisuke_MR_nomad) July 21, 2023
その他のMRを辞めたい理由は以下です。
他にはこんな理由も
- 全国転勤がきつい
- 親の介護の都合で
- やりがいをなくした
家族がいる方では、子供の学校の都合や、旦那さんの転勤の都合などで、退職するケースもたまに見ます。
ここで一旦、これまでの内容を振り返ります。
よくあるMRを辞めたい理由6つ
- ①:MRの仕事がつらい
- ②:人間関係のストレス
- ③:なんとなくモヤッと
- ④:MRの将来性に不安
- ⑤:やりたい事が出来た
- ⑥:早期退職の割増金で
MRを辞めたい理由はさまざまです。ただ、実際に辞めてから後悔を語る方も少なくないのが実情です。
次の章では、実際にぼくの周りでMRを退職された方のエピソードと退職後の道についてお話しさせていただきます。
【MRを辞めた7人の男たち】MR早期退職後に進んだ道とは…【後悔】
「MRを辞めた男たちが退職後どんな道に進んだのか?」「そして何を語ったのか?」コメント付きで実例を紹介します。
※ すべて実話ですが誰の許可も得ていません。なので匿名です。そして「7人の男」といいながら1人女性が含まれております。お許しください。
MRを退職した「6人の男と1人の女」
①:Yくん
MR歴:2年目
退職時年齢:28歳
薬剤師免許:あり
家族:独身
退職理由:「つまらなくなった、MSさんに頭を下げるのが嫌になった」
退職後進路:大手チェーン薬局薬剤師
退職後コメント:「後悔しています。給料も下がるし、毎日狭い空間で単純作業するのは苦痛です。そして何より休みが減り時間に余裕がないです。今は人間関係に恵まれていますが、今後うまの合わない同僚と仕事しなきゃいけなくなったことを想像すると憂鬱です…」
→ 薬剤師の仕事は意外と地味で単調とのこと。転職半年後には、変化に富んだMR生活を懐かしみ、後悔していました。
②:Tくん
MR歴:6年目 (退職時:主任)
退職時年齢:32歳
薬剤師免許:あり
家族:奥さん、子供2人
退職理由:「上司とうまが合わずストレスから退社」
退職後進路:中小チェーン薬局薬剤師
退職後コメント:「後悔しています、もっと続ければ良かったです…。薬局での調剤業務は変化がないし、退屈です。残業とかなくなったのはいいけど、給料は下がるし日当もないし。今となってMRの良さが分かるし、正直恋しいです。」
→ 上司に恵まれなかったTくん。退職1年後にランチをしましたが、「あのときもう少し辛抱していれば…」と後悔をにじませていました。Yくん同様、薬局の仕事は案外退屈なようです。
③:Yさん(女性)
MR歴:8年目 (退職時:主任)
退職時年齢:35歳
薬剤師免許:あり
家族:旦那さん、子供2人
退職理由:早期退職 (退職金800万円)
退職後進路:医薬品会社の管理薬剤師(時短)
退職後コメント:「退職金は全部資産運用に回したし子育ても考えると良いタイミングだった。今は、小さい医薬品会社の管理薬剤師で仕事は超ラク。子育てするにも時短だから最高よ♫」
→ 国内最大手につとめていたYさん。早期退職はそこそこ条件が良かった様。また、退職後の職場は時短勤務可能で人間関係もよく、子育てをしながら楽しく過ごしているようです。割増退職金をもらって辞めた方で、後悔しているケースは少ないです。
④:Gくん
MR歴:2年目
退職時年齢:30歳
薬剤師免許:なし
家族:奥さん(MR)、子供2人
退職理由:日報とかトレース表とか全部くだらねー。つまらなくなった。
退職後進路:フリーランス(動画編集)
退職後コメント:「サラリーマンはしんどかったから自由になれてよかった。年収は最初下がったけどフリーランス3年目からは同じ位になった。ただ、いつ仕事がなくなるか不安な毎日を過ごしている。自分はMRを続けることが苦痛で辞めたが、サラリーマンを続けることも才能だと今となっては感じる。MRをしながら、副業するのが精神衛生上一番良いと思う。」
→ サラリーマンが肌に合わなかった彼は独立当初、自由を満喫していました。そして今では、MR時代の年収とほぼ同額を稼げるようになり幸せそうです。一方、「MRしながら副業が最高、サラリーマンを続けるのも才能」と今は語ります。
⑤:Tさん
MR歴:20年目
退職時年齢:45歳
薬剤師免許:なし
家族:奥さん、子供1人
退職理由:年収が上がるから別メーカーに転職 中堅内資→某大手外資企業
退職後進路:某大手外資企業、新規プロジェクト要員
退職後コメント:「会社変わるとマジでしんどい。上司もキツイし数字も採用やめっちゃ追われる。正直後悔しているし、来年もこの年収を維持するのはしんどいかも…」
→ 年収UPを期待して横転職したTさん。しかし、移籍先の会社は風土も違い、後悔を語っていました。年収が上がるのは魅力的ですが、会社との相性も大切です。
⑥:Sさん
MR歴:20年目 (退職時:所長)
退職時年齢:54歳
薬剤師免許:なし
家族:奥さん、子供3人
退職理由:早期退職で良い条件の退職金をもらうため。
退職後進路:老健などに医師を派遣する会社で営業
退職後コメント:「年収はぐっと下がったが仕事があるだけありがたい。ただ、福利厚生ふくめMRがいかに恵まれていたことか…」
→ 現役時代はバリバリ成果をあげていたS所長。退職後もDrを相手にする仕事で活躍中。MR時代を振り返り「MRほど高年収・高待遇の仕事は他にない」と言います。
⑦ : Mさん
MR歴:35年目 (退職時役職:係長)
退職時年齢:58歳
薬剤師免許:なし
家族:奥さん、子供2人
退職理由:早期退職で割増退職金をもらうため。会社から必要ないと思われ寂しくなった。
退職後進路:2年間就活中
退職後コメント:「異業種で月収20万円くらいの仕事はあるけど、なかなか妥協できなくて決まらずにいる。MRがどれだけ恵まれているか感じている。そろそろ就活も長引いているから焦っている。貯金を切り崩して減っていくのがキツい」
→ MR一筋で長年会社に尽くしてきたMさん。もう2年近く就職活動をしており、60歳手前で新しい仕事を探すことは簡単ではないようです。“MR時代の高年収やプライド”が立ちはだかっているとのこと。
以上、ぼくが実際身近でみてきた、「MR退職後の方々のエピソード」をご紹介させていただきました。
MRを辞めた男たちの傾向
①:若くしてMRを辞めた方は、”後悔”しているケースが多い
②:薬剤師資格のあるMRは薬剤師へ転職するケースが多い
③:ベテランは早期退職を”危機とチャンス”両面で捉えている
④:50歳を超えてからの転職は、なかなか厳しいのが現実
ここでこんな疑問をお持ちの方もいると思います。
「これはあくまであんたの知っているごくごく一部のケースじゃん!」
そう思われた方、ご安心下さい。
次の章では、プロの転職エージェントから教えてもらった「年代別MR退職後の道」について紹介させていただきます。
【プロ目線】転職エージェントに聞いた「年代別MR退職後の道」
最大手リクルートエージェントのプロのコンサルタントから、年代別のMR退職後の道について色々教えていただきました。
まずは結論からお伝えします。
「年代別MR退職後のよくある道」
- 20代MR → MR or 異業種への転職
- 30代MR → MR or CSO MR
- 40-50代MR → CSOMR or 異業種営業
「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひこのまま読み進めてください。
※会話形式でお楽しみください。
続いて、「30代のMR」について教えて下さい。30代のMRは、退職後どんな道に進むことが多いですか?
30代の方は、異業種というよりは【MR→他メーカーMR】あるいは【MR→コントラクトMR】の転職が多いんですね。
それでは最後に「40-50代の方」についても教えて下さい。一番転職のハードルが高そうですかいかがでしょうか。
しかし、他メーカー正社員MRへの転職はなかなか厳しいのが現状です。
昔は正社員MRの求人も沢山あったのですが、最近は少ないです…
やはり40-50代になるとMRの正社員での転職は厳しいんですね。他にどんな道があるのでしょうか?
CSOのコントラクトMRの需要は年々高まり、求人は増えています。
この状況は今度も続きそうでしょうか?
大手各社早期退職が続いているので、将来への不安がありましたが、いざというときはCSOのコントラクトMRの道もあると聞いて少し安心しました。
またなにか疑問に感じた際や、転職にご興味を持ったタイミングにはご連絡をください。
あと今後の将来のためにもう一つ教えてください。40−50代のMRで退職後の道としては、コントラクトMR以外にどんなケースがありますか?
ただ年収は下がりますよね?
MRを続けるか迷った時には、一度、他の職種の求人を見てみることをオススメします。MRの良さを再確認して続けられる決心をされるケースが少なくありません。
情報収集して、視野を広げておくのも大切ですね。
本日はたくさん有益な情報を教えていただきありがとうございました!
またご希望にあった求人情報をメールでお送りさせていただくので、是非チェックしてみてください。
今後ともよろしくお願いします。
いかがでしたでしょうか。
日々、”MRの転職劇”を見ているプロの話は、本当に参考になりました。
そして何より、今すぐ転職する気のないぼくにも、こんなに親切に有益なアドバイスをいただきました。
再度、大切なポイントをまとめさせていただきます。
「年代別MR退職後の道」
- 20代MR → MR or 異業種への転職
- 30代MR → MR or CSO MR
- 40-50代MR → CSOMR or 異業種営業
今回のぼくの様に、「今すぐの転職は考えていないけど、情報収集と相談だけでもしておきたい」という方は業界最大手リクルートエージェントが頼りになります。
無料で親身に相談に乗ってくれて、求人情報も送ってくれるので、登録だけでもしておくのが良いかなと思います。
【2021-2023】製薬会社の「MR早期退職(リストラ)」を振り返る
一昨年(2021)から今年(2023)にかけて、大手製薬会社の早期退職(リストラ)が相次ぎ、多くの方がMRの将来に不安を感じていらっしゃるかと思います。ぼくもまさにその一人です。
ミクス編集部が行った「MR意識調査2023年版」によると、自身のキャリアに不安を感じるとの回答が全平均の8割を超えた。特に、外資系企業勤務者からの回答は9割近くに及んだ。引用元:ミクスonline
改めてここ最近の製薬会社の早期退職をまとめます。
2021-2023製薬会社早期退職(リストラ)まとめ
- ①:武田薬品 → 500名
- ②:アステラス → 650名
- ③:ノバルティス → 不明
- ④:ファイザー → 400名
- ⑤:ヤンセンファーマ → 400人
- ⑥:バイエル薬品 → 480人
- ⑦:中外製薬 → 374 人
①:武田薬品
まずは国内最大手、武田薬品。
驚いたのは対象が30歳以上だったということ。そんな若くて優秀なMRたちを手放してでも人を減らしたいのかと驚きました。
退職金は上乗せで良い条件だったようです。
武田薬品リストラ組が「退職金5000万円超」で株投資!FIRE夢見た50代男性のリアル 引用:DIAMONDオンライン
②:アステラス製薬
お次はアステラス。
650人とはすごい規模です。
僕の知り合いで辞めた人も数名います。
アステラス製薬 昨年末の早期退職に650人応募 割増退職金158億円計上 グローバル要員約1000人減少
アステラス製薬の岡村直樹副社長(経営戦略・財務担当兼戦略実装担当)は2月2日、21年度第3四半期決算説明会で、昨年末に実施した国内の早期退職優遇制度に650人の応募があったことを明らかにした。
引用:ミクスonline
国内大手の早期退職が続きます。
③:ノバルティス
ノバルティスはなんと3年連続で募集しているとのこと。
ノバルティス、3年連続で早期退職募集。営業・マーケ・メディカルの管理職らが対象、人数は定めず 引用:日刊薬業
こうなると常に隣り合わせという感じです。
外資はのきなみこうした動きが加速しています。
④:ファイザー
新型コロナワクチンの特需で、昨年(2022年)は5年ぶりに世界製薬トップに返り咲いた「ファイザー」
そんな絶好調な業績の裏で、昨年10月には、増員どころか、なんと大規模なリストラが行われていました。ファイザー日本法人で「大量リストラ計画」密かに浮上!コロナ薬バブルでも(DIAMOND online)
早期退職割増金も(最大4.5年)と条件も良かったようで、応募応募人数は400人越え。
実際、現場でもこれまで頻繁に見かけていたファイザーMRをすっかり見なくなってしまいました。
「業績好調=安泰」ではないことを示す代表例で、アメリカ外資らしい思い切ったリストラです。
ぼくの知り合いのベテランMRの方も、数千万円の割増退職金をゲットして辞めた方を知っています。(その方はデキる人なのですぐに別の製薬会社に転職を決めていました。そうなると早期退職もある意味チャンスです。)
⑤:ヤンセンファーマ
昨年末(2022)、話題になったのがヤンセンファーマのポジションクローズ。
ヤンセン、「人員適正化」を突如アナウンス 早期退職ではなく「ポジションクローズ」、ファイザーとノバルティスに続く | 医薬経済社 https://t.co/YgtdmPEHX9
— 医薬経済社 (@risfax_iyaku) November 14, 2022
なぜ騒がれたのかというと、辞めたい社員の希望を募る早期退職とは異なり、事実上の退職勧告であるということ。(「あなたの部署は来月からなくなります」という非情なもの)
こうした事態を受けて、いま社内では労働組合が結成され、会社側と団体交渉が行われているようです。
ヤンセンファーマは1月11日夜、事実上の人員削減となる「ポジションクローズ」の実施を受けて2022年12月に結成された労働組合「東京管理職ユニオン・ヤンセンファーマ支部」(略称:ヤンセンファーマ従業員労働組合、以下「ヤンセン労組」)と、初の団体交渉を行った。引用:ミクスonline
⑥:バイエル薬品
こうした外資の早期退職の流れは、2023年に入ってからも続いています。
バイエル薬品 早期希望退職480人募集 医療用医薬品部門 MRなど35~65歳が対象、4月頃に実施 | 医薬経済社 https://t.co/2cou9y4FPG
— 医薬経済社 (@risfax_iyaku) January 15, 2023
バイエルの早期退職もなかなか衝撃を受けました。
480人とはすごい規模です。こちらも35歳以上が対象とのこと。
バリバリの世代がいなくなっても良いという本気度を感じます。
ぼくの知り合いの先輩MR(40代)もこの早期退職に手をあげようか迷っていました。
⑦:中外製薬
引用:ミクスOnline
業績好調の中外製薬も4月に大規模な早期退職がありました。
応募条件は40歳以上の社員で、なんと応募人数は定めないとのこと。
結果、374名もの社員が応募したようですが、「MRはできるだけ減らしたい」という会社の厳しいメッセージを感じます。
⑧:アステラス製薬
昨年に続き、アステラスは2回目の大規模な早期退職の実施を発表しました。
アステラス製薬は1日、国内の営業社員を対象に早期退職者を募集すると発表した。「募集人数は定めていないが、前回(2022年3月期)同様の規模になると想定している」(同社)といい、500人ほどを想定しているもようだ。日本経済新聞
驚くのが、早期退職の対象が、勤続5年以上の社員を対象としていること。30代の若手の社員を手放してでもダウンサイジングするという強いメッセージを感じます。
このように、2023年もこの早期退職の流れはしばらく続きそうです。
改めて各社の状況についてまとめます。
2021-2023製薬会社早期退職(リストラ)まとめ
- ①:武田薬品 → 500名
- ②:アステラス → 650名
- ③:ノバルティス → 不明
- ④:ファイザー → 400名
- ⑤:ヤンセンファーマ → 400人
- ⑥:バイエル薬品 → 480人
- ⑦:中外製薬 → 374人
- ⑧:アステラス → 500人
こうした流れを見ると、明日は我が身ですし、いざというときすぐに動けるよう準備しておく必要があると思います。
再度、オススメの転職エージェントもまとめておきます。相談すると、いろいろと視界を広げてくれます。
オススメの転職エージェント3社
①:MRBiZ→ 登録2分。 “MR特化型”エージェント。非公開求人も多数で、親切です。
②:DODA→ 転職サイトも兼ねたエージェント。企業から直接求人来ることあります。
③:リクルートエージェント→ 業界最大手。広い視点で相談に乗ってくれます。
“体験談”も合わせてどうぞ。
【感想】MRBiZ(mrビズ)の無料相談を受けたら有益すぎた
【得しかない】MRがリクルートエージェントと面談するメリット3つ
まとめ:明日は我が身。MR退職後を見据え、早めの行動を
最後に本記事のまとめをさせていただきます。
本記事のまとめ
- 「MR退職後の道」は、退職時の”年代”によって傾向が違う。
- 20代は異業種含め思い切ったチャレンジをする方が多い。
- 30代は養育費やマイホーム抱え、MR→MR横転職が多い。
- 40−50代はCSO-MRや異業種の”物を売る営業”が多い。
- 2021年度は、武田など国内大手の早期退職が相次いだ。
- 転職エージェントと面談してMR退職後の準備をしておこう。
今回は以上です。
ずっとこの業界にいるとすっかり慣れてしまって、すべてが当たり前になってしまいがちですが、退職した同僚や先輩、転職コンサルタントの方のお話を聞くと、MRがいかに恵まれているかに気付かされます。
ぼくはこのまま情報収集を続けながら、出来るだけ長くMRを続けていきたいと考えています。同じように感じていらっしゃる方、引き続きMR人生楽しんでまいりましょう!
最後に”宣伝”です。
TwitterやInstagramでも、MRに関して毎日コンテンツを発信しています。ぜひのぞいていだけるとうれしいです。
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