MR1年生
この記事の内容
- 「MSさんが冷たくて卸に行きたくない」を解消する4つのヒント
- 特約店に行って、MSさんと仲良くなるメリットとデメリットとは
こんにちは、現役MRのきすけです。
この記事を書いているぼくはMR16年目。
新人のころは卸さんに行くのが辛くてしょうがなかったですが、その後は克服し、手前味噌ですが、これまで、3度優秀MRとして特約店に表彰いただいたり、社内では特約店担当部署のオファーをもらったこともあります。
そんなこともあり、特約店のMSさんと一緒に仕事するのがわりと得意で、ちょっぴり自信があります。
今でこそ、特約店活動に楽しささえ感じますが、MRになりてのころは、毎朝、卸に行くのが一番のストレスでした。
「MSさんが冷たくて全く相手にしてくれない・・・。何か嫌われるようなことをしただろうか。」
「ダメだ、あのMSさんのことを考えると胃が痛い…。卸に行きたくない…」
MRになって16年が経ちましたが、当時の毎朝の”憂うつ”を今でも鮮明に覚えています。
そして、どうやら「MSさん冷たい問題」は、MRになりたてのころ、高確率でぶちあたる壁であることを、その後接してきた数多くの後輩たちの証言から明らかになりました。
そんなこんなで、あなたが抱える【MSさんが冷たい問題】を少しでも軽減すべく、僕の実体験や実際にMSさんから頂いたコメントも交えつつ4つのヒントをお伝えします。
さっそく本題へいきましょう。
【MSさんが冷たい・・・】「卸に行きたくない」を解消する4つのヒント
早速、本記事の結論です。
「MSさんが冷たくて卸に行きたくない」を解消する4つのヒントは以下です。
4つのヒント
- ①:年の近いMSさんと仲良くなる
- ②:MSさんの立場になって考える
- ③:あなたが得意先に「強く」なる
- ④:”TAKE”ではなく”GIVE”を意識
上記のとおりです。
①:年の近いMSさんと仲良くなる
まず1つ目のヒントですが、
年の近いMSさんと仲良くなりましょう。
なぜかというと、
年が近いと仲良くなりやすいからです。
例えば、あなたが20代なら40〜50代のベテランMSさんではなく、20代の若いMSさんと仲良くなるということです。
あなたに冷たくするMSさんは、きっと年上、あるいはベテランの方ではないでしょうか?(もちろん同年代の場合もあるかもしれませんが…)
ベテランMSは、経験がある分、”使えるMR”を選定するケースが多いです。彼らも自分の販売計画があるので、売上を増やしてくれそうなMRと仕事をしたがるも当然です。
僕が新人のときに、50代の課長のMSさんに疑問をぶつけてみたことがあります。
僕:「MSさんが相手にしてくれません…どうしたら相手にしてくれますか?」
S課長:「焦るんじゃない。まずは年の近いMSさんと仲良くなることが大切だよ。」
このアドバイスをもとに、その後は、とにかく”年の近い20代のMSさん”中心に話をするようにしました。
中には、担当施設がかぶっていないMSさんもいました。気づけば各卸さんに最低1人は同年代の仲の良いMSさんを作ることができました。
ベテランMSの冷たい態度は変わりませんでしたが、卸さんに行きたくないというストレスを半分以上軽減することが出来ました。
まずは、肩の力を抜いて、”年の近いMSさん”から仲良くなるようにしましょう。
②:MSさんの立場になって考えてみる
次は考え方・マインドの話ですが、
”MSさんの立場で考えてみる”ことがとても大切です。
MSさんの立場になることで、違う視点を持てるようになります。
MRになりたての頃は余裕もなく、ついつい自分の感情を優先しがちになってしまいます。
「どうしてあのMSさんは相手にしてくれないんだ…」
「毎日行っても、冷たくされてツライ…ひどい…」
気持ちはめちゃくちゃわかりますが、これは実はすべてあなたの感情です。
では、MSさんはどういう状況でどんな気持となのかちょっと考えてみましょう。
MSさんから実際に聞いた声です。
「朝の忙しいときに、MRさんが次から次へと来て内勤が進まない…」
「まだ顔も名前もわからないMRさんの相手をするヒマはない…」
「朝は内勤も会議もあるし、すぐに配達の時間も迫っている」
「忙しいのに、どうでも良い話をしてくるMRが多くて困っている」
上記のとおり
MSさんの朝は忙しいです。忙しいときに手を止められるのは誰だってイヤですよね。
僕もMSさんの立場で考えることによって、自分の考えをシフトすることが出来るようになりました。
「まだ使えないMRの僕が多少冷たくされるのは仕方がないか…」
「MSさんの朝は忙しいんだ。話しかけるタイミングと内容に気をつけよう。」
こんな風に考えることで、グッとストレスが軽減されました。
MSさんの立場で考えてみましょう。
③:あなたが得意先に強くなる
あなたが、“得意先に強くなる”と冷たいベテランMSさんの態度がガラッと変わります。
それは、あなたを使えるMRだと思ってくれるから
「得意先に強くなるってどういうこと?」
そんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
以下のとおりです。
得意先に強くなるとは具体的に?
- 新薬を採用してくれた、処方が増えた
- Drの口から、あなたの名前が出てきた
- 家族構成やプライベートを知っている
- MSさんも知らない情報をGET出来た
こんな感じです。
僕もMSさんが全く相手にしてくれなかったけど、新薬の新規採用をきっかけに態度が急に変わったことが何度もありました。
あとは、「先生って最近iphone買い替えたらしいですね」など、MSさんも知らない情報を伝えると「おっ!こいつやるな」と認めてもらい、態度が変わる瞬間があります。
今は冷たいMSさんも、あなたが得意先に強くなることで、グッと関係は良くなります。
たくさん訪問して、得意先に強くなりましょう。
④:”TAKE”ではなく”GIVE”を意識
最後のヒントは、
“TAKE”ではなく”GIVE”を意識するということです。
相手から何かをもらうまえに、こちらが役に立とうとすることで、MSさんのあなたを見る目が変わってきます。
僕も新人の頃は、
「MSさんがお願いしたことも全然やってくれない。なんでだろう…」
とよく不満に思っていました。
ある先輩に相談したところ、こんな言葉をかけてくれました。
Y先輩
まずは尽くして尽くして尽くしまくる。
そうすると君のために動いてくれるよ。
はっとさせられ、このとき自分の間違いに気づきました。
その後、まずはどうしたらMSさんの役に立てるかを考えて行動し、「なにか役に立てることはありますか?」と聞いて回りました。
「じゃあ〇〇薬局さんに指導せん持っていってくれる?」
「〇〇クリニックで説明会のあきが出来たけどやってくれる?」
普段冷たいMSさんから、こんな話をもらうことができて嬉しかったです。
なにかしてもらおうとする”TAKE”ではなく、尽くして尽くして”GIVE”を意識しましょう。
MSさんやDrの心を動かしたいあなたには、こちらの本がオススメです。「人を動かす」マインドや方法をストーリー形式でわかりやすく書いてくれています。
人格が磨かれます。
いまだに読み返します。
特約店に行って、MSさんと仲良くなるメリットとデメリットとは
よくある質問①
「しんどいし、別に卸(特約店)に行かなくていいんじゃないですか?」
MSさんと電話やメールでがっちりコミュニケーションを取れるくらいの信頼関係があれば、たまに行くとかで良いと思います。
しかし、MRになりたてのころに特約店にいかなくなると色々とデメリットが多いです。
特約店に行かなくなるデメリット
- さらにMSさんから相手にされなくなる
- 社内で、アイツ仕事していないと思われる
一度行かなくなるとさらに足が遠のいてしまいます。
年の近いMSさんと仲良くなって、卸さんに行きやすい環境を作りましょう。
よくある質問②
「そもそも、MSさんと仲良くなるメリットってあります?」
MSさんと仲良くなるメリットは以下のとおり
MSさんと仲良くなるメリット
- 色々と情報をもらえる
- 製品をコールしてくれる
- 顧客(Dr)に強くなれる
- 困ったときに助けてくれる
MRとMSさんは持ちつ持たれつ、”運命共同体”なんて言い方もされます。
仲の良いMSさんを作ると、困ったとき、あなたの力になってくれるでしょう。
この記事のまとめ:
最後にこの記事の内容を5行でまとめさせていただきます。
本記事のまとめ
- MRになりたてのころはMSさんに冷たくされるものです。
- まず試してほしいのは”年の近いMSさんと仲良くなること”
- MSさんの立場で考えることが大切。MSさんの朝は忙しい。
- あなたが得意先に強くなる事で、MSさんの態度は激変する
- MSさんと良い関係が築けると、あなたの力になってくれる
まずは尽くして尽くして、役に立つMRを目指しましょう。
ありがとうございました!