MRの日当廃止、「部門賞与」を導入。住友ファーマが今月から、人事制度改革で生産性向上へ 日刊薬業
この記事を書いているぼくは現在、大学担当MRでチームリーダーをしたりしています。そして、今も昔も営業日当がお小遣いです。
昨年2022年4月の「住友ファーマの日当廃止のニュース」は衝撃でした。
まだまだ給料が上がりきっていない若手の方や、僕のように日当がお小遣いの方は特にショックが大きかったと思います。
MRの将来に失望して、職を変えることを検討している方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、筆者の主張としては「日当廃止になってもMRは絶対に続けるべき」と考えており、あなたにも辞めてほしくありません。
今回は「日当廃止になってもあなたがMR退職を早まってはいけない3つの理由」と題し、私見たっぷりにお話させていただきます。
※「日当がすでに廃止になった。」という前提でお話を進めさせていただきます。
日当廃止になってもあなたがMR退職を早まってはいけない3つの理由
早速、本記事の結論です。
日当廃止になってもあなたがMR退職を早めってはいけない3つの理由は以下です。
日当廃止でもMRを辞めてはいけない3つの理由
理由①:コロナで増えたものもあるから
理由②:給料はメーカー職の中で1位
理由③:異業種へ転職、衝撃の9割の話
理由①:コロナで増えたものもあるから
日当廃止になってもMRを辞めてはいけないのは、コロナで増えたものもあるから。
それは、時間です。
コロナ以降、以下の仕事がなくなり、時間がめちゃくちゃ増えました。
コロナでそぎ落とされたMRの仕事
- ①:早朝医局訪問
- ②:会社の飲み会
- ③:ゴルフと接待
- ④:県外への出張
- ⑤:集合での会議
詳しくはこちらの記事で解説しています。»【必読】製薬会社MRのメリット9選【コロナ禍で拡張した自由】
確かに、月数万円の日当がなくなることは悲しいですが、その分いまのMRは圧倒的に時間が増えました。時間は命でありお金ですよね。
コロナ以降、MRは時間が増え働きやすくなった。得たものもある。
理由②:給料はメーカー職の中で1位
日当廃止になってもMRを辞めてはいけないのは、それでも給料はメーカー職の中で1位だから。
周りをみてもMRほど稼いでいる方はそういないです。
日当がなくなってもまだまだ稼げる仕事に間違いはありません。
「それはわかるけどオレのお小遣いが…」
日当がお小遣いになっていた方ではそうした嘆きもあると思います。そうした方は時間も出来たことですし、この機会に副業にチャレンジすることをオススメします。
「MRの稼ぎ」についてはこちらの記事もご覧ください。
MRはメーカー職の中で最も稼げる仕事。日当がなくなってもなお給料は高い。
理由③:異業種へ転職、衝撃の9割の話
最後の理由は、少し衝撃的な内容を含んでいます。
日当廃止になってもMRを辞めてはいけないのは、衝撃の9割の話があるから。
これはどういうことかと言うと、なんと「MRを辞めて異業種へ行った人の9割がまたMRに戻ってくる」という話です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。»【MRを辞めたい方向け】辞める前に知ってほしい「衝撃の9割」の話し
僕の周りでも異業種へ転職したけど、またMRに戻ってきた人を何人も知っています。
日当廃止は残念ですが、それでもMRは魅力的な仕事であることは変わりません。
異業種へ転職した9割がMRに戻ってくる現実。日当廃止でも恵まれた仕事。
ここで再度、内容を振り返ります。
日当廃止でもMRを辞めてはいけない3つの理由
理由①:コロナで増えたものもあるから
理由②:給料はメーカー職の中で1位
理由③:異業種へ転職、衝撃の9割の話
僕の周りの退職していったMRたちもほとんどの人が後悔をにじませています。
※この記事を書いているのは、2022年4月。
あなたが住友ファーマのMRでない限り日当はまだ存続していると思いますが、
「この流れは今後業界で加速するのでしょうか?」
次の章で考察したいと思います。
「MRの日当廃止」あなたの会社もそうなるの?業界の今後を考察
あなたも感じられているとおり、日当廃止の流れは今後、業界にどんどん広がっていくでしょう。
以下のニュースをご覧ください。
製薬各社、人事・給与制度見直しが加速。「MR日当」は水面下で複数社が検討、エーザイでも 日刊薬業
アステラス、MR職の給与体系廃止へ。来年4月から全社共通に、大幅減額への懸念も日刊薬業
それに限らず、今は手厚い住宅手当も改悪され今後なくなっていく可能性も十分あると思います。
せっかくMRになったのに、このタイミングでツイてないっす…
こちらのツイートをご覧ください。
同期MR 3人とWEB飲みして共通していた事
(16年目)・飲み会がなくなり新人の頃の体重に減量
・家にいる時間増えたせいか断捨離ブーム
・土日のゴルフとかなくなって最高だよね
・日当も家賃補助もなくなる覚悟は取得済
・とにかく時間が増えて”QOL”は上がった
・将来は不安だがこうなると辞めたくない— 外資製薬MR / きすけ (@Kisuke_MR_nomad) April 29, 2022
同期MR 3人とWEB飲みして共通していた事 (16年目)
・飲み会がなくなり新人の頃の体重に減量
・家にいる時間増えたせいか断捨離ブーム
・土日のゴルフとかなくなって最高だよね
・日当も家賃補助もなくなる覚悟は取得済
・とにかく時間が増えて”QOL”は上がった
・将来は不安だがこうなると辞めたくない
「日当がなくなってもMRは絶対辞めん!」
これが、16年目の同期3人の結論です。
なぐさめにしかならないかもしれませんが、昔より圧倒的に時間が増えたのは事実です。ここにも是非、目を向けてみてください。
いつ「MR日当廃止」になっても良いように【将来に向けて備えよう】
いつかなくなるものは、今からないものと考えましょう。
そうすれば、いざというとき必要以上に悲観せずに済みます。
いつ日当廃止になっても良いように、今から出来ることを3つ紹介します。
日当廃止へ備え今からできること3つ
- ①:マネープランを見直す
- ②:副業を始める
- ③:日本円での貯蓄を減らす
上記のとおり
①:マネープランを見直す
日当廃止になると当然手取りが減ります。
将来的には、他の手当も減るかもしれません。
なので、「新築住宅を買う」、「新車を買う」などは、より慎重に考えてマネープランを見直す必要があります。
②:副業を始める
今後はMRも個人で稼ぐ力がますます重要になってくるでしょう。
日当廃止になっても、副業で月5万円の収入があれば、ダメージ0ですよね?
僕はブログ中心に2年前から副業をしていますが、その他にもWebライティングや動画編集など、低予算で始められる副業も増えています。
といっても、本当に動き出す人はほんのごく一部。
まずは小さな第一歩を踏んでみることをオススメします。
どんな副業をしたら良いかわからない。
オススメの副業が知りたい!
という方は、現役でMRをしながらバリバリ副業で稼がれている、メディ太さんのこちらの記事が非常によくまとまっています。
記事:【まとめ】MR副業ロードマップ!会社員におすすめの副業一覧と選び方
③:日本円での貯蓄を減らす
2022年になり、円安の歯止めが止まりません。
つまり、手持ちの円の価値が相対的にどんどん下がっているということです。
我が家も、積立NISAでインデックス投資をしたり、仮想通貨にどんどん資産を移行しています。
あなたもきっとご存知のとおり、日本円を保持しておくことは今度ますますリスクとなるでしょう。
まとめ:MRの日当廃止は悲しい…しかし辞めるのはちょっと待って。
最後に本記事のまとめをさせていただきます。
本記事のまとめ
- “日当廃止”は悲しい。しかし退職を早まってはいけない
- コロナ以降、時間は圧倒的に増え働きやすくなっている
- 日当なしでも、全メーカー職の中でMRの給料は第1位
- 異業種へ転職しても9割がMRの世界に戻ってくる現実
- 今から日当はないものとして心づもりしておくのが良い
- マネープランを見直しつつ、副業をして将来に備えよう
日当廃止は悲しいです…
でもきっと今までが恵まれすぎていたのだと思います。
「今がたまたま恵まれているだけ」何年も前からそう考えるようにしている。外勤するとなぜかもらえる”非課税の日当”、他では聞かない”手厚い住宅手当”。これはきっと普通でも当たり前でもなくて、今がラッキーなだけ。業界がバグっているだけ。そう考えると今にも感謝できる。ただ、絶対なくなるな(祈)
— 外資製薬MR / きすけ (@Kisuke_MR_nomad) February 4, 2023
下を向いている時間はもったいないので、いまあるものに目を向け、将来に備えていくことが大切だと感じます。
「いやいや、それでも日当廃止は納得がいかない!」という方は一度転職エージェントの話を聴いてみることをオススメします。
僕がこれまで受けて良かったエージェントもまとめておきます。視野が広がりハっとさせられます。
オススメの転職エージェント3社
①:MRBiZ→ 求人数No1。”MR特化型”エージェント。非公開求人も多いです。
②:DODA→ 医療系の特集ページあり。転職サイトとエージェントを兼ねている。
③:リクルートエージェント→ 業界最大手。広い視点で相談に乗ってくれます。
そして、MRにはその他にも忘れてはいけない「メリット」や「やりがい」があります。
今一度「この仕事の良さ」も見直してみてください。
»【必読】製薬会社MRのメリット9選【コロナ禍で拡張した自由】
»【給料だけじゃない!】MRの真のやりがい3つ【16年目の僕が語る】