こんにちは、現役MRのきすけです。
クリニックや病院に訪問して、医療用医薬品の情報提供や収集を行う製薬会社のMR。
“医療への貢献”といったやりがいもさることながら、高給で休みも多く、ホワイトな職種として、令和の時代も変わらず人気の職種です。
MRに興味を持っている方や、これから目指している方では、こうした疑問があるのではないでしょうか。
「MRになるにはなにか”条件”はある?」
「どんな”資格”が必要?」
そこでこの記事では、「MRになるために必要な条件や手順」について、現役MRの見解や最新の情報も交えながら、くわしく解説させていただきます。
そもそもMRとは?
すでに調べられてご存知かもしれませんが、まずはMRについて解説します。
MRとは、「Medical Representative」の略で、日本語では「医薬情報担当者」を意味します。このMR、厳密には「営業ではない」と言われることも多いですが、現役MRの立場からハッキリ言わせてください。
医薬品を扱うプロフェッショナルとして高い倫理観が求められますし、価格には一切関わらないなど、MRの特殊性は存在します。
しかし、計画数字も毎年ありますし、上司から売上の追求を受けることもあります。なので、つまるところMRは営業です。
MR認定センターの正式な定義もご確認ください。
MR(Medical Representatives)は、医薬情報担当者の略称で、自社医薬品の適正使用ならびに薬物療法の向上に貢献するために、医薬品の品質・有効性・安全性等の情報を扱う医薬品情報の専門家です。専門家として業務を行える知識と資質を認められたMR認定証を保持しています。MR認定センター
次章では、MRの具体的な仕事内容についても少し触れさせていただきます。
製薬会社MRの仕事内容
MRの主な仕事は、顧客である医師に自社医薬品の情報提供・収集を行うことです。
その他にもMRにはさまざまな業務があります。
- 製品説明会
- 講演会
- 社内勉強会
- 医師から受けた質問の回答
- 調剤薬局への訪問
- 日報入力
- 精算業務
- アポイント依頼メール
- 有害事象の報告業務、など
また、医師との面会もこれまでは対面が中心でしたが、コロナ以降は、訪問を規制する施設も増え、Web面会の機会も増えてきています。
「MRの仕事内容をもっとくわしく知りたい!」という方は、【製薬会社MRの仕事内容は?】現役MRがホンネで語る「やりがい」と「難易度」もご覧ください。
さて、前フリはここらへんにして、本題へ移らせていただきます。
「MRになるためには、どのような条件や資格が必要なのでしょうか?」
次章で解説させていただきます。
MRになるための最低条件
この章では、MRになるために必要な最低条件についてお話させていただきます。
「薬をあつかう仕事だしなんだかハードル高そう…」と不安に感じられている方もいらっしゃるかと思いますが、MRを目指すための条件はそう多くありません。
以下2つがあればOKです。
1.普通運転免許
1つ目は、普通運転免許。
お持ちでしょうか?
MRは、営業車に乗って医療機関を訪問するので、車の免許が必須です。
これは、どのメーカーもCSOも募集要項に記載がされています。
免許をお持ちでない方は、先に取ることをオススメします。
2.大卒以上
MRになるための最低学歴として「大卒以上」の応募条件を設けている企業がほとんどです。
言い換えると、4年制の大学さえ卒業していれば、誰でもMRを目指せるということ。「MRと学歴」に関するくわしい話は後述させていただきます。
とはいえ、MRは医薬品を扱うし「なにか他にも専門的な資格が必要?」と不安を感じられた方もいらっしゃると思いますが、答えは”NO”です。
くり返しになりますが、大学を卒業していて、普通免許さえお持ちであれば、誰でもMRを目指すことが可能です。
よくある質問
(MRになりたい)
MRは医薬品の情報提供を行うため「理系や薬学じゃないとなれないのでは?」と不安に感じられた方もいらっしゃるかと思います。
しかし、MRは文系でもなれます。
むしろ、MRの6割は文系と言われており、どちらかというと多数派です。
ちなみにぼくも文系卒ですし、いま自分がいる会社の営業所メンバーを見渡しても、やはり6〜7割は文系だったりします。
ですので、文系に不安を感じていた方は、もうここで消しちゃましょう。
その他、追加で以下のような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
「学歴フィルターはある?」
「国内大手MRの出身卒業大学は?」
「高卒や専門学校だとMRは厳しい?」
こうした「MRと学歴」に関する疑問については、製薬会社MRは「高学歴」じゃないとなれないの?【一般論と現実論】でくわしく解説しておりますので、ぜひご一読ください。
大卒で免許があればMRを目指せる。文系でもMRになれる。
それでは、MRになるには具体的にどのような方法があるのでしょうか?
次の章で見ていきましょう。
MRになるための2つの方法
MRになるための方法は2つあります。
ここは、
- 「新卒でMR就職を目指す学生さん」
- 「異業種から未経験で転職を目指す方」
で話が分かれます。それぞれ見ていきましょう。
1.製薬企業に入社する(新卒学生さん)
まずは、新卒学生さん。
すでによくご存知かと思いますが、新卒からMRになるためには、就活をして製薬企業に入社する必要があります。
コロナ以降はとくに各社募集人数も減っており、入社のハードルは高くなっているようです。ぼくの会社も年々新卒採用の人数が減っておりさびしい限りです。
しかし、今年(2023年)に入り、明るい兆しも見えてきています。
2023年4月入社のMRの新卒採用者数は、前年と比較可能な45社で4人増の458人となった。18年度以降の過去6年間の比較が可能な37社をみると、新卒採用者数は22年度まで右肩下がりで推移してきたが、23年度はやや回復し、採用数の減少は底打ちした感がある。引用:ミクスオンライン
また、現場をまわっているMRの肌感覚としても、最近は、病院の訪問規制も徐々に解けてきており、MRの需要はまた見直されていくと感じています。
新卒学生は就活をして製薬企業への入社を目指す。新卒採用人数は前年より微増で明るい兆し。
2.CSOに入社する(未経験から転職する方)
そして、未経験からMRを目指す方は、CSOに入社してコントラクトMRを目指すのが一般的です。
「CSOってなに?」と思われた方はこちらをご参考ください。平たく言うと、”製薬企業にMRを派遣している会社”のことです。
ぼくの周りにも、異業種からCSOに転職を果たして、コントラクトMRとして活躍されている方を数え切れないほど知っています。
もしかすると一部の方では、「えっ製薬企業に正社員で転職は出来ないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、未経験からの転職で正社員MRを目指すことは、現在はかなり難しいようです。
ですので、まずはCSOへの入社を目指すのが良いかと思います。
このCSOについて、明るいニュースがあります。
2022年10月時点の稼働コントラクトMR数は前年比6.2%増の3637人となった。人数では213人増となる。全MRに占める比率を指すアウトソーシング率は0.6ポイント増の7.0%となり、初めて7%台に達した。CSO活用企業数は最多の155社。新興バイオファーマやヘルスケア業界での活用が拡がっていることが確認された。引用:ミクスオンライン
MR全体の人数が減る中、CSOのコントラクトMRはむしろ増えており、今後益々需要が高まると言われています。
CSOの明るい将来性については転職エージェントからも直接お話しを伺っています。ご興味ある方はこちらもぜひご覧ください。
「新卒の方」→ 製薬企業へ就職
「異業種から転職」→ CSOへ入社
※なお、未経験からMR転職を目指す方は、一人で悩まず、プロのエージェントに相談するのが良いです。親身に相談にのってくれます。
オススメのエージェントもまとめておきます。いずれも無料で相談できます。
オススメ転職エージェント
①:DODA→ 医療系の特集ページあり。転職サイトとエージェントを兼ねている。
②:MRBiZ→ 求人数No1。”MR特化型”エージェント。非公開求人も多いです。
③:リクルートエージェント→ 業界最大手。広い視点で相談に乗ってくれます。
これまでのお話で、MRになるための条件や資格についてある程度ご理解いただけたかと思います。
それでは、実際にMRになるための具体的な手順についても見ていきましょう。
次の章で解説させていただきます。
MRになるための手順5STEP
MRになるための手順を、5SETPでお話させていただきます。
もっともスタンダードな手順は以下のとおりです。
STEP1:製薬企業 or CSOに就職
STEP2:導入教育を受講し受験資格を得る
STEP3:MR認定試験に合格する
STEP4:6ヶ月間のMR経験
STEP5:MR認定証を取得する
くわしくは、本家であるMR認定センターのページがわかりやすかったのでこちらをご覧ください。
「えっ試験があるの?」と思われた方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、
MRになるためには「MR認定試験」といわれる試験に合格する必要があります。
ぼくも新人研修時代は、研修所に毎日缶ヅメで勉強していました。当時はなかなかしんどかったですが、苦楽をともにした同期たちとは、今も強い絆で結ばれています。
そんな「MR認定試験」についてもいろいろと気になるところかと思います。
次からくわしく解説させていただきます。
MR認定試験とは?受けるための条件
先ほども触れさせていただいたとおり、MRになるには、MR試験に合格する必要があります。
実はこのMR認定試験、誰でも受けられるわけではないんです。
どういうことかというと、決められた教育研修を受講して修了認定を受けてはじめて受験する資格が与えられるというものです。
その教育は、以下いずれかの方法で受けることが出来ます。
①:製薬企業かCSOに就職する
②:MR認定センター認定の「MR導入教育実施機関」のプログラムを申し込む
ちょっと話が複雑になってきたので、一度整理します。
MR試験を受けるためには、
- まず、
- 所定の教育研修を受けることが必要で、
- その教育研修は、
- 製薬企業やCSOに就職するか、
- MR認定センターが指定する機関で
- 受けなければいけない
といった感じです。
試験を受けるまでに条件があって、まどろっこしくて少しハードル高いですよね…。
ちなみに、MR認定センターが指定する機関は全部で5つあります。
ですので、上記機関で教育研修を受けさえすれば、製薬企業やCSOに入社せずとも、MR認定試験を受ける権利が与えられます。
鋭い方ですと、「えっ入社前にMR試験受けられるってこと?」と思われたかもしれませんが、そのとおりです。その当たりは後ほどくわしく解説させていただきます。
続けて、MR試験の会場や日時など概要についても見ていきましょう。
MR認定試験の概要
MR認定試験の概要についてはざっと以下をご確認ください。
受験資格:企業未在籍の場合、教育研修施設で300時間受講
会場:東京と大阪の2会場
受験日:通常、12月の第2日曜日
試験科目:①医薬品情報 ②疾病と治療 ③MR総論
免除科目:医師、歯科医師、薬剤師は、③MR総論のみの受験でOK
料金:受験料 ¥7000
認定証期限:取得から5年間。継続手続きを取り続ける必要あり
僕の同期にも薬学部のメンバーが結構いて、彼らは1科目のみの受験で良いので(うらやましいなー)と感じていました。
そして、薬学部メンバーは受験科目も少なく、研修中は気持ち的にも時間的にも余裕があるので、ぼくら文系メンバーに薬理学の勉強などをサポートしてくれました。(当時は、申し訳ない。と思いつつ甘えていました。)
最近の新人に聞くと、今もその傾向は変わっていないようです。
ですので、新卒で薬剤師資格のある方は、「文系のメンバーの勉強をサポートする役割があるかもしれない」という心づもりをしておくのが良いかと思います。
以上、MR試験のおおまかな概要についてご紹介させていただきました。
さて、そうなるとMR認定試験の“難易度や合格率“も気になるところかと思います。
次に見ていきましょう。
MR認定試験の合格率
まずは、直近(2022)のMR認定試験の合格率について
MR認定センターは1月31日、2022年12月に実施した第29回MR認定試験の合格者数は1010人で、合格率は82.0%だったと発表した。ミクスオンライン
合格率は82%
「どのような印象を持ちましたか?」
ここは人によって感じ方はそれぞれかと思いますが、8割なので”まぁまぁ高い”という印象を持った方も多いのではないでしょうか。
実は80%を越えたのは10年ぶりだったようで、昨年(2022)は特に高かったようです。
たしかに僕が受けた十数年前の頃の合格率は70%台だったと記憶しています。
合格率に関する従来の傾向をお示しすると、
- 合格率は全体で70%
- 新規受験者のみだと80%
- 再受験者では40%程度で、
- 製薬企業やCSO在籍の方では
- 90%を超えると言われています。
ここで大切なポイントは、製薬企業やCSO在籍では合格率は90%を越えているという点。
MR試験を受けるのは、製薬企業やCSOの新入社員だけではありません。特約店のMSさんや、ジェネリックメーカーのMRも受験します。
缶詰め研修で一定期間、勉強だけに専念出来る製薬企業の新卒社員とは異なり、例えば、特約店のMSさんでは、日常業務をこなす傍ら、MR認定試験の勉強をしなければなりません。その辺は不利ですよね。
また、ジェネリックメーカーMRも研修期間が短く、わりとすぐに現場に出されると聞いたことがあります。
このことを考えると、
製薬企業やCSO在籍者で、90%以上と合格率が高いのは、試験勉強に専念できる環境や期間に恵まれているといった点も大きな要因と考えられます。
新卒の方は、ある意味一つの特権と考えてよいかと思います。
そしてそんな中、ぼくの知っている特約店のMSさんも、日常業務をこなしながらMR認定試験の勉強をして、資格を取得された方をたくさん知っています。
ほんとすごいと思います。(中にはそのままMRへ転職された方も何人か知っています。 )
MR試験に関して、「薬のこと全然知らないし、勉強苦手だけど大丈夫かな…」と心配された方もいらっしゃるかもしれませんが、努力でなんとかなるレベルの試験です。
ぼくも文系卒で勉強は超苦手ですが、それでもなんとか一発でパスできました。もっと優秀なあなたならきっと大丈夫です。
MR認定試験にひそむ魔物
これは余談として聞いてください。
個人的に、MR試験には”魔物”がいると思っています。
それは、絶対落ちなさそうなやつが落ちる。というもの。
ぼくの同期も残念ながら一部試験に落ちてしまったメンバーがいますが、いずれも絶対大丈夫だと言われていたメンバーばかり。薬学部だったり、勉強得意なやつだったり。
一方、ぼくのように文系卒で勉強苦手で、模試の結果もパッとしないやつほど、フタを開けてみたら案外合格していたという結果でした。
このことは、他社の同期や、その後入社してきた多くの後輩たちからも同じような話を聞いたので、どうやらそんな傾向がありそうです。
勉強に自信がない方にはちょっぴり励みになる話だと思いますし、優秀な方にとっては、油断禁物で念頭においていただきたいエピソードです。
※あくまで個人的見解です。
真の意味でMRになるために
じつは、MR認定試験に合格しただけでは、まだMRになることはできません。
「えっどういうこと?」と思われたかも知れませんが、本章冒頭の「MRになるための5STEP」へ話を戻します。
STEP1:製薬企業 or CSOに就職する
STEP2:導入教育を受講し受験資格を得る
STEP3:MR認定試験に合格する
STEP4:6ヶ月間のMR経験
STEP5:MR認定証を取得する
上記のように、「STEP3:MR認定試験を合格」したあとは、STEP4として、実際に現場で半年間、MRとして実務経験を積む必要があります。試用期間みたいなものです。
これをもって、「MR認定証」と「MRバッジ」が与えられ、晴れて真の意味でMRになることができます。
ちなみに、「MR認定証」と「バッジ」はこんなやつです。引用:MR認定センターより抜粋
もしかすると「このバッジつけないとMR活動出来ないの?」と疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
ぶっちゃけ、MR認定証やMRバッジがなくてもMR業務はできます。
一部の病院では、入館するのにMR認定証の提示を求められることがありますが、ほとんどの施設では求められません。
ぼくも十数年MRをやっていますが、これまでで提示を求められたのは2〜3施設くらいです。
得意先も「MRなら認定証持っていて当然だよね」という認識なので、あえて求められないというのが実情だと思います。
【朗報】MR認定試験が”学生”でも受けられるように
ここで学生の方に朗報です。
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、なんとMR認定試験は2021年4月以降、学生でも受けることが出来るようになりました。
しかしこちらもすべての学生が受けられるというわけではありません。
受けるためには条件があります。
それは先ほども触れましたが、「MR認定センターが認定したMR導入教育実施機関が提供するプログラムを申し込むこと」です。
「MR導入教育実施機関一覧」については今一度、こちらをご参照ください。
新卒で製薬企業に入社して「せーの」で導入教育がはじまるとき、こんな人がいるかもしれないということです。
やり手の新入社員:「あっ自分、学生のうちにMR認定試験合格しちゃいました。(テヘ&ドヤ) 」
まじでカッコ良すぎですね。
そしてなんと、そんなカッコ良すぎる新卒学生がすでに出現しています。
以下は、今年(2023年)7月19日のミクスの記事。
MR認定センターは7月19日、2023年版「MR白書」を公表し、新卒のMRを採用した企業のうち、在学中のMR認定試験合格者が4人(4社)含まれていたことも分かった。採用前の認定試験合格者の報告は今回が初めて。ミクスonline
いや、すごいですね。
ご想像のとおり、この4名の学生さんは、研修中、MR認定試験の勉強をしなくても良いということになります。企業側も前例がないので、どのように研修プログラムを組むか、きっと頭を悩ませたに違いありません。
そしてこのことは、学生だけでなく、製薬企業側にも大きなメリットがあると考えられます。
ちょっと深掘りします。
企業のメリット1「優秀な学生を採用できる」
一つ目は言わずもがな、優秀な学生を採用できること。
在学中にMR認定試験を取ってしまう学生です。
その時点で、「抜群の本気度」と「優秀さ」を兼ね備えており、企業側からすると、さらに一段優秀な学生を採用することができます。
企業のメリット2「社内教育の負担が減る」
ぼくが入社したてのころ、研修トレーナーにこう言われたことがあります。
「新卒をMRにするためには、多くの研修が必要で、少なくとも100万円以上のコストがかかっている。自覚するように!」(研修トレーナー)
企業側からすると、この社内教育の負担やコストが浮くことになります。
まさにいい事づくしです。
こうしたことから、来年以降は在学中にMR認定試験に合格した学生の内定者がさらに増えることが予想されます。
学生でもMR認定試験が受けられるように。2023年、在学中のMR認定試験合格者の内定者が4名。
在学中にMR認定試験に合格する手順
前章のお話を聞いて「在学中にMR試験を合格しておきたい!」と思われた方もいらっしゃると思います。
その際の手順についてご確認ください。
就職前からMR資格取得を目指す手順
STEP1:MR導入教育機関で基礎教育を受け受験資格を取得
STEP2:MR認定試験(12月)を受験し合格
STEP3:製薬企業に就職
STEP4:6ヶ月間のMR経験
STEP5:MR認定証を取得する
こちらのYouTube動画が劇的にわかりやすかったのであわせてご覧ください。
これまで、「学生でもMR認定試験を受けられる」という話題について深掘りさせていただきましたが、
じつは話はそれだけにとどまりません。
なんとここにきて、MR認定試験はさらに門戸を広げる可能性が出てきました!
MR認定制度がさらに身近に!?
以下のニュースをご覧ください。
MR認定センターの事務局長は、MR認定試験制度を2026年度実施分から抜本改革すると表明した。MR認定証の交付プロセスを大幅に見直すというもの。新たな制度では、「MR基礎教育修了試験」の受験資格の制限を完全撤廃する方針で、6年制の薬科大学の学生以外に、生命科学系などの理系学生やその他のMR職を希望する一般人にも受験機会を拡大する。引用:ミクスオンライン
「MR職を希望する一般人にも受験機会を拡大する」
これまでお話させていただいたとおり、従来、MR認定試験を受けるためには「MR認定センターが認定している教育機関のプログラムをちゃんと受け終わったら、MR認定試験を受けてよし!」というものでした。
しかしそれがなくなるということは、だれでも独学で勉強して、いきなり試験にチャレンジができるということです。
もしかするとこの「誰でもMR試験を受けられる制度」が実現して一般的になると、「MR試験をパスしていないと採用しない」という企業が増えていくことも十分予想されます。
いずれにしてもまだ構想段階なので、どうなるか分かりませんが、これまではちょっと煩雑すぎたと思うので、よりシンプルになるには良かったと思います。
MR認定試験制度は2026年に抜本改革の可能性。基礎教育なしにだれでもMR認定試験を受けられるようになるかもしれない。
Q&A
MRに関するよくある質問についてもまとめます。ご興味ある箇所がありましたらご確認ください。
MRに向いている人の特徴は?
MRを目指している方では、「どんな人が向いているのか?」も気になるところかと思います。
そして中には、「MRに興味はあるけど、自分は口ベタだから…」と踏ん切りがつかない方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください。シャイで口下手でもMRはできます!
「シャイで口ベタな人は、MRに向かないのか?」
まだMRになる前、就活生のころ、
MRに向いている人といえば、「コミュ力が高くて口が上手い人」
であって、「シャイで口ベタな人」は
MRに向いていないと思っていた。いざ、MRになって十数年…
当時の疑問に対する答え合わせを…
— 外資製薬MR / きすけ (@Kisuke_MR_nomad) July 23, 2023
あくまで自論になりますが、製薬会社MRが向いている人の特徴12選【優秀なMRから分析】で、MRが向いている人の特徴を12個紹介しています。
ご興味あればご覧ください。
MRの年収は?
高い年収に惹かれて、MRを目指されている方も多くいらっしゃると思います。
ぼくもまさにそうでした。(お金はだいじ!)
そして言わずもがな、MRは高い年収が稼げます!(手当や福利厚生も抜群です)【とにかく稼ぎたいあなたへ】MRは圧倒的に稼げる仕事です【夢がある】
厚生労働省の調査では、578万円という結果が出ています。
しかし、現役MRの立場からすると「いやいやこんなものじゃないでしょ」というのが正直なところです。
「MRの年収」についてもっと詳しく知りたい方は、【どこが高い?】製薬会社MR年収ランキング「高年収MR5つの要素とは?」もご覧ください。
MRの「リアルな年収事情」や「年収の高い製薬企業ランキング」などについてくわしく解説しています。
MRのやりがいは?
これからMRを目指す方では、
- MRってやりがいってあるの?
- 医療への貢献って本当に出来るの?
と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ぼくもまさに、就活生のときそのように感じていました。(きっと綺麗事だろ、とどこかで感じていました。)
MRになって十数年、胸を張って言えます。
詳しくは【給料だけじゃない!】MRの真のやりがい3つ【MRは患者さんを救う】をご覧ください。
MRの将来性は?
多少調べた方ならすでにご存知かもしれませんが、MRの将来性は残念ながら明るいものではありません。
なぜなら、年々、MRの人数は減っているから。
今年も大手製薬メーカーの早期退職の波が止まりません。
「どうしてMRは減っているの?」「どんなMRが生き残るの?」と疑問に思われた方は、【MRは将来性がない?】「減り続ける理由」と「生き残るための4条件」もご覧ください。
MRの将来性について
- 「市場の状況」
- 「プロの転職コンサルタント」の視点
- 「現役MR」としての見解
- 現場で耳にした「医師の声」
4つの視点で考察しています。
MRはやめておけ?
MRの将来性への不安から、「MRはオワコン!やめておけ!」という意見は絶えません。
もしかすると、すでにまわりの方にそう言われた方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、各社早期退職が進み、将来性に不安があることは否めませんが、個人的は「今こそMRになるべき!」という世間とは逆説的な考えを持っています。
ご興味ある方は、【逆説】今こそ製薬会社MRになるべき【ノマドMRが快適すぎる】もご覧ください。
まとめ:MRになるには?
この記事では、MRになるために必要な条件や手順などについて詳しく解説させていただきました。
最後に本記事の内容をまとめさせていただきます。
- MRは”医薬情報担当者”の略称で、医薬品情報の専門家
- MRになるための最低条件は、「普通免許」と「大卒」
- 新卒学生は、就職活動をして製薬企業への入社を目指す
- 異業種からの転職では、CSOでコントラクトMRを目指す。
- 文系でもMRを目指すことが出来るし、むしろ文系が多い
- MRになるためにはMR認定試験に合格する必要がある
- 2021年4月以降、学生でもMR認定試験受験が可能に
- MR認定試験は全3科目(薬学1科目)で合格率7〜8割
- MR認定試験は今後ますます間口を広げる可能性がある
ぼくもMRになって数十年経ちますが、”やりがい”と”報われ感”に溢れており、今なお、”最高の仕事”だと思っています。
これからMRを目指す方にとって、本記事の内容が少しでも参考になると嬉しいです。
くり返しになりますが、未経験からMRへ転職を目指す方は、まずは転職エージェントへご相談を。
オススメ転職エージェント
①:DODA→ 医療系の特集ページあり。転職サイトとエージェントを兼ねている。
②:MRBiZ→ 求人数No1。”MR特化型”エージェント。非公開求人も多いです。
③:リクルートエージェント→ 業界最大手。広い視点で相談に乗ってくれます。
「MRについてもっと詳しく知りたい!」という方は、SNSでも毎日MRに関するコンテンツを発信しています!
ぜひこちらもチェックしてみてください。
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