こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- これからもMRがなくならない「3つの理由」
- 今後なくなるMRと生き残るMR【生存率を高める方法】
- 自分がMRでなくなったときのために【将来に備えよう】
この記事を書いている僕はMR16年目。MRの将来に不安を感じつつも、この仕事が好きなので出来る限りは続けていきたいと思っています。
しかし、最近の製薬業界は、早期退職やMR数減少など暗いニュース続き。これからMRを目指している方も不安に感じているかと思います。
そこで今回は、「MRはなくなるのか?」をテーマに、現役MRとしての考えに加え、、プロの転職エージェントから教えてもらった見解も交えつつ、ご紹介させていただきます。
【MRはなくなる?】これからもMRがなくならない「3つの理由」
最初に結論です。
MRはなくなるのか?
結論:MRは減るけど、
なくなりはしない。
MRがなくならない理由は以下3つです。
MRがなくなりはしない3つの理由
・理由①:MRを求めているDrもいる
・理由②:MR不要論は昔から言われている
・理由③:〇〇MRはむしろ増えていく
理由①:MRを求めているDrも一定数いる
これは現場をまわっていての肌感覚ですが、MRからの情報提供を求めているDrはまちがいなく一定数います。(2022年10月時点)
一方、最近の若いDrはm3をはじめとするネットで情報収集している医師が増えているのも事実です。
※m3とは?
m3.com <エムスリー> は、
30万人以上の医師が登録する
日本最大級の医療従事者専用サイトです。
m3.com
以下は、僕が担当しているDrの生のコメントです。
「普段は忙しくてネットから情報収集をする時間もないので、必要なときにパッと情報をくれるMRさんの存在はありがたい。」(男性/50代/内科開業医)
「MRさんと話すのは良い息抜きになるんだよね。最近はそうした時間もなくなってちょっと寂しいです。」(男性/40代/病院勤務医)
「優秀なMRさんと話すと、自分の頭の中が整理されてとても助かるときがある。あと薬剤の他の先生の評価など生の声を聞けるのも助かるわ。」(女性/40代/大学病院医師)
こんなことを言ってくださるDrにはつくづく感謝です。
Drは単に情報が欲しいだけでなく、“良い聴き手”を求めたりします。これはネットでは満たせません。
そして、普段から多忙なので、溢れた情報の中から本当に必要な情報を探すのが大変です。MRには、そのお手伝いができます。
MRからの情報提供を求めているDrも一定数いる。
理由②:MR不要論は昔から言われている
MRがなくならない理由2つ目は、
MR不要論はずっと昔から言われているから
僕はMR16年目ですが、新人として入社した16年前の当時の所長でさえ、「MR不要論は昔から言われている」と言っていました。
つまり、MR不要論は、少なくとも30〜40年前から言われていることなのです。
たしかに、コロナで訪問できる施設が減ったこともあり、MRは今後も間違いなく減り続けるでしょう。
出典:AnsersNews
しかし、これまで同様、完全にMRがなくなることはないと考えます。
MR不要論は30〜40年前から存在。今後も完全になくなることはないと考えられる。
理由③:〇〇MRはむしろ増えていく
メーカーの正社員MRはのきなみ減っていますが、CSOのコントラクトMRの数は減っていません。

出典:MR白書
転職最大手、リクルートエージェントのコンサルタントもこう語ります。
「今後、メーカーの正社員MRは減少しますが、その代わり、コントラクトMRの需要は高まり、数も増えていくと予想しています。」(リクルートエージェントのコンサルタント)
参照:こちらのミクスの記事でも同様の内容が触れられています。
メーカー正社員MRは減っていくが、コントラクトMRは需要が高まり、増えていくと予想される。
ここまでのお話をいったん振り返ります。
MRがなくならない3つの理由
・理由①:MRを求めているDrもいる
・理由②:MR不要論は昔から言われている
・理由③:コントラクトMRはむしろ増えていく
ここで、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
よくある疑問
今後なくなるMRと生き残るMR【生存率を高める方法】
どうせなら長く生き残れるMRを目指したいですよね。(僕もまさに日々そう思っています。)
ご安心ください。その極意は、プロの転職コンサルタントから教えていただきました。
令和時代、
生き残るMRの4つの条件は以下です。
令和時代、生き残るMR4つの条件
- ①:「オンコロジー」or「スペシャリティ」
- ②:40代以上のMRはマネジャー経験がある
- ③:キーオピニオンDr・大学病院担当の経験がある
- ④:MA(メディカルアフェアーズ)・MSLの経験がある
※繰り返しになりますが、これは持論ではなくプロの転職エージェントから教えていただいた生の情報なので、わりと有益だと思います。
くわしく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

「いなくなるMR」は? 一方、
「これまで多くの人数を占めていたプライマリーケアMRなど、上記4つの条件以外のMRは、今後生き残りが厳しくなるでしょう。」(リクルートエージェントのコンサルタント)
ちょっとゾッとしますが、
- 大学担当を経験する
- チャンスがあるなら所長を目指す
など、長くMRを続けていくために、これらを意識しておくことが大切なようです。
MRを長く続けたいなら、役職や役割を毛嫌いせず、将来を見据えることが大切。
最後に、エージェントから教えてもらった「さらに未来の大切な話」について紹介させていただきます。
自分がMRでなくなったときのために【将来に備えよう】
これまでご紹介したように、
おそらく今後もMRがなくなることはありません。
しかし、コンサルタントはこうも語ります。
「MRの高待遇もずっと続くとは限りません。そのため、将来に備えマネープランを考える必要があります。」(リクルートエージェントのコンサルタント)
とくにMRの”日当廃止”は、ここ最近、現実味を帯びてきました。≫【MRの日当廃止】あなたが退職を早まってはいけない「3つの理由」
【マネープランを見直す】つまり、生活費、固定費を下げておこうということです。(MRにならずとも大切ですよね)
リテラシーの高いあなたなら、きっとすでに取り組まれているかもしれませんが、具体的には以下のようなことです。
マネープランを考える
- 生活レベルを見直す
- 固定費をとにかく下げる
- 積立NISAで資産運用する
- マイホーム購入は慎重に
上記のとおり
「積立NISA」ってなに?
「投資とか、なんか怖い…」
という方は、将来のマネープランを考えるうえで、損をしている可能性が高いです。
少し勉強をして実際に運用を開始することで、効率よくあなたの資産を守り、増やしてくれるでしょう。
ここは、現役MRで、投資など資産運用にくわしい“メディ太”さんが”わかりやすいまとめ記事”を書いてくれています。ぜひご参考ください。
≫【資産運用まとめ】投資初心者の会社員におすすめ投資はこれ!7つの選択肢を解説
MRの高待遇もいつまで続くかわからない。マネープランを見直そう。
まとめ:MRはこれからもなくならない。
最後に、本記事のまとめを6行でさせていただきます。
- MRは今後も減りつづけるが、なくなりはしない。
- 理由は、MRを求めている医師が一定数いるから。
- MR不要論はずっと昔からささやかれているから。
- メーカーMRは減るがコントラクトMRは増えている。
- MRの生存率を上げるためには4つの条件が大切。
- 将来を見据え、今からマネープランを見直そう。
今回は、自身の考えとプロのエージェントの見解をもとに、”MRは今後のなくならない”というお話を紹介させていただきました。
そして、ぼくは以前から、世間とはあえて逆説を唱えておりまして、「コロナ禍の今だからこそMRになるべき」と主張しています。
ご興味あれば、こちらの記事も合わせてどうぞ。
