こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 大学担当MRになって身についた7つの力
- 大学担当MRになるメリットとは
現役MRのきすけです!
現在は、大手外資系製薬企業でチームリーダーとして働いており、6年前から大学担当をしています。
大学担当MRを目指している方では、「どんなことが身につくのか?」そのへんも気になるところかと思います。
そこで今回は、筆者の経験談になりますが、大学担当MRになって身についた「7つの力」と題して、ご紹介させていただきます。
※正直、大学担当者としては、まだまだ修行の身でして、ヘナチョコです。その点、あらかじめご了承ください!
大学担当MRになって身についた7つの力
大学担当MRになって身についたことは以下です。
大学担当MRになって身についた7つの力
①:JTB力
②:マルチタスク力
③:企画力
④:度胸
⑤:言語化能力
⑥:気づかい力
⑦:WEB面談スキル
①:JTB力
「はっ?なにそれ?」と思われたかも知れませんが、そうです、「JTB」です。
大学担当になると、講演会やその他企画にたずさわることが激増するので、交通や宿泊手配などが増えます。
なので、
- 最適の移動ルートを調べたり
- 交通候補をわかりやすくメールしたり
- 手早くキレイに郵送したり
そんな”JTB的な力”が身につきます。
「あなたはこうした事務的作業は得意ですか?」
ぼくは、超苦手です…。
でも、大学担当になってからは、日々の面倒な内勤や、単純作業も以前より淡々とこなせるようになりました。
もし、事務的作業が得意なら、大学担当に向いていますし、苦手でも、成長につながるので、どちらにせよ、OKです。
大学担当MRになると「JTB力」が身につき、面倒な事務作業に強くなる。
②:マルチタスク力
あなたもご存知のとおり、大学担当MRになると、抱える案件の数と仕事量がグッと増えます。
これまで経験したことのない仕事量に耐える中で、“マルチタスク力”が強化されます。
仕事の筋力みたいもの
ぼくの場合、大学担当になってからエリア担当時の3倍くらい仕事が増えました。
最初は仕事量に押しつぶされて、ミスも多かったですが、徐々に負荷に耐えるなかで「スピードと正確性」が鍛えられていきました。
まさに筋トレですね。
それに加え、
タスクに対する
優先順位の付け方もうまくなります。
- 今すぐやらなきゃいけない仕事
- 明日のスキマ時間でも出来そうな仕事
- 人にふる仕事
これらを瞬時に仕分けして、優先順位をつけられるようになったり、苦手だった講演会も、2〜3本なら同時に進行出来るようになりました。
膨大なタスクの負荷に耐える中で、仕事筋が鍛えられ、「マルチタスク力」がUPします。
③:企画力
大学担当MRになると「企画力」がつきます。
なぜなら、たくさん企画をこなすなかで、引き出しが増えるから。
具体的には以下の感じです。
- 本社とのコネクトも増え、良い演者の情報などがもらえる
- まわりからアイディアとアドバイスをもらえる機会が増える
- 仮説検証をくり返すなかで質の高い企画を作れるようになる
昔は、大学担当の先輩に対して、こんな風に思っていました。
でも、自分が大学担当を経験して気がついたんです。
これ、自分が無能なわけでなく、単に”経験”と”引き出し”が少なかっただけだと。
もし、あなたも「講演会の企画が苦手!」と感じているのであれば、大学担当MRになることで、きっと克服できます。
「そもそもエリア講演会のやり方や手順がわからない…。」
そんな方は、【超初心者向け】MRのエリア講演会「企画から運営」【7STEPマニュアル】もご参考ください。超初心者向けにマニュアルを作成しています。
大学担当になると、多くの講演会を経験するので、「企画力」が身につきます。
④:度胸
ぼくはもともと超ビビリでしたが、大学担当になったことで、ずいぶんと、「度胸」がつきました。
もっと深堀りして言うと、
(役職にビビらなくなった)感じです。
大学担当になる前は、基幹病院の”部長”とか、”院長”とか、その大きな肩書を前にすると一気に肩に力が入っていました。社内も同様で、”支店長”とか”部長”には、やはりムダにビビっていたと思います。
しかし、大学担当になると、”准教授”とか”教授”とか、そんな肩書のDrと日常的に面会するようになります。そういう経験を繰り返すうちに、度胸がつき、役職にビビらなくなりました。
※ちなみに、「教授」と言われる方は、むしろ人間味に溢れ、腰が低い人が多いです。(秘書さんの方がよっぽど怖い…w)
ともあれ、度胸がつくと、堂々とした自分になれるので、”MR自尊心”みたいなのが上がります。これって、精神的にも健康なことです。
大学担当になると役職にビビらなくなり、「度胸」が強化されます。
⑤:言語化能力
大学担当になると言語化能力が向上します。
なぜなら、複雑な内容のメールをする機会が増えるから
「話す」と伝えられるけど、メールや文章で「書く」のは苦手!という人は、案外少なくないですよね。あるいは、すぐ電話しちゃう人。
というのも、自分がまさにそうでした。
でも、大学担当になって、込み入った用件も文章で伝える機会が増えたことで、メール力全般、“言語化能力”が、劇的に上がりました。
これは、ビジネスでも日常生活でも、一生役立つスキルなので、いくら磨いても損はないです。
大学担当になると、複雑な内容をメールする機会が増えるため、「言語化能力」が磨かれます。
⑥:気づかい力
MR自体、気づかいの仕事ですが、
大学担当を経験することで、
さらに深く「気づかい」を学ぶことできます。
「なぜ、大学担当になると気づかいが学べるか?」
これは、“教授“と言われる人たちの、一流の気づかいに触れられることが大きいです。
あなたもよくご存知のとおり、”大学の医局人事”もぼくらサラリーマンと同じようにピラミッド構造の世界。
そして、そのTOPに君臨する【教授】は、「単に論文が多いから」とか、「手術がうまい」だけではなれません。“一流の気づかい”を持ち合わせている方が多いです。
ここは、具体的なエピソードをまじえます。
教授に講演いただく会のため、隣のエリアへ演者随行。
講演会終了後の立食パーティでの会話です。久しぶりに再会した開業Drに、教授はこんな言葉をかけていました。
その①
教授:「娘さんはそろそろ大学でしょうか?」
開業Dr:「そうなんですよ!この4月から大学です。よく覚えてくださっていましたね。」その②
教授:「あのときは〇〇患者さんを送ってくれてありがとうございました。」
開業Dr:「その節は、大変助かりました。また宜しくお願いします。」
朝から「診療して→移動して→講演して」、相当疲れているであろうに、むしろ参加されたDrに気を配り、言葉をかける。自分なら疲れて、そんなこと到底できません。
これを、単に(教授の記憶力が高い)とか、(有能だから)の一言で片付けてはいけないと思います。これは、すべて相手に対する「気づかい」
ここからは憶測ですが、きっと行きの道中で考えているんだと思います。「あの先生にあったらこのことを聞こう」とか、「〇〇先生には、あのお礼を言おう」とか。相手の喜ぶ一言を。
教授たちの気づかいや立ち振舞は、たくさんヒントをもらえる「気づかいの動く教材」です。一挙手一投足、見逃せません。
大学担当MRになると教授から「一流の気づかい」を学べる。
⑦:WEB面談スキル
これが最後です。
コロナ以降は「WEB面談」の機会が増えましたよね。とくに、大学は訪問不可のケースも多いので、おのずと回数をこなすことになります。
WEB面談も、やればやるほどコツをつかみ、スキルが積み上がります。これからMRを続けていくうえでは、ますます必須スキルになるでしょう。
「まだまだWEB面談の経験が少ないから不安…。」
という方は、こちらの記事もご覧ください。
大学担当MRになると、「WEB面談スキル」が向上します。
ずいぶん長くなりましたが、
ここで「大学担当MRになって身についた7つの力」についてふり返ります。
大学担当MRになって身についた7つの力
①:JTB力
②:マルチタスク力
③:企画力
④:度胸
⑤:言語化能力
⑥:気づかい力
⑦:WEB面談スキル
上記のとおり
大学担当MRになるメリットとは
大学担当MRなるメリットはその他に2つあると考えます。
大学担当MRになるメリット
①:転職で有利
②:出世しやすい
①:転職で有利
大学担当MRの経験があると市場価値が上がり、転職のときに有利です。なぜなら、プロのエージェントが言っていたから
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2021/12/30/%e3%80%90mr%e3%81%ae%e5%b0%86%e6%9d%a5%e6%80%a7%e3%80%91%e4%bb%a4%e5%92%8c%e6%99%82%e4%bb%a3%e3%80%81%e7%94%9f%e3%81%8d%e6%ae%8b%e3%82%8bmr%ef%bc%94%e3%81%a4%e3%81%ae%e6%9d%a1%e4%bb%b6%e3%80%90/
②:社内でも出世しやすい
これもよく聞く内容かと思いますが、大学担当になると社内でも箔(はく)がつきます。
ぼくの会社でも、「所長になるなら大学は経験すべき」みたいな空気感は、いまだ健在です。
まとめ:チャンスがあるなら大学担当MRを目指そう
今回は、「憧れの大学担当MRになって身についた7つの力」について、自身の経験をもとに、ご紹介させていただきました。
最後に、内容をふり返ります。
大学担当MRになって身についた7つの力
①:JTB力
②:マルチタスク力
③:企画力
④:度胸
⑤:言語化能力
⑥:気づかい力
⑦:WEB面談スキル
大学担当MRになるメリット
①:転職で有利
②:出世しやすい
とはいえ、大学担当MRになることは、良いことばかりではありません。
そこで、【後半】の記事では、下記内容についてお話させていただきます。
- 大学担当MRになる「3つのデメリット」
- 大学担当MRが向いている人の”特徴”
ぼくもまだまだ修行中ですが、「自己成長」と「将来性」の点からも、チャンスがあれば、【大学担当MR】に挑戦されることをオススメします!
ありがとうございました!