(MRのデメリットを知りたい)
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- 製薬会社MRのデメリット8つを徹底解説
- コントラクトMRが直面するデメリット
- コロナ禍で生まれた新たなMRのデメリット
現役MRのきすけです!
製薬会社のMRは、高い給料や手厚い福利厚生が魅力的な一方、いろいろと大変さがともなう仕事です。
この記事では、現役MRの立場から、「MRのデメリット」に焦点を当てて出来るだけリアルなところを解説します。
- 製薬会社MRに興味がある
- 新卒でMRを目指している
- MRへの転職を考えている
製薬会社MRのデメリット8つ
それでは、さっそく本題にいきます。
製薬会社MRのデメリットは以下です。
MRのデメリット8選
- ①:気づかいの仕事である
- ②:常に結果を求められる
- ③:給料の変動幅が大きい
- ④:勉強し続ける必要あり
- ⑤:移動時間もったいない
- ⑥:転勤といつも隣あわせ
- ⑦:毎日が変化に富んでる
- ⑧:最初の1年はしんどい
①:気づかいの仕事である
MRは基本、営業なので「気づかいの仕事」です。
気を使う相手は以下です。
MRが気をつかう相手
- 医師
- 薬剤師
- MS
- 上司
- 同僚
特に、最も重要な顧客である医師には気をつかう場面が多いです。
というのも、
医師は頭がいいだけでなく、“人を見る目”や“気遣い”など「あらゆる面で一流」です。
その分、MRにもきびしい目が注がれます。
製品のデータに関していい加減なことを言うとすぐに突っ込まれますし、お渡しする書類に不備があってもすぐに気づかれます。
何年MRをやってもいまだに、気をつかってヘロヘロになります。
MRは”気づかい”の仕事です。
②:常に結果を求められる
MRは常に結果(数字)が求められます。
結局のところ”営業”だからです。
これは、新人でも30年目のベテランでも変わりません。
MRになると日々、会社や上司に数字を求められることを覚悟して下さい。
とはいえ、昔にくらべたら相当ゆるくなったものです。
しかし今では、コンプライアンスが厳しくなり、こんなことを言う上司はほとんどいなくなりました。
よくある質問
クビにはならない。
ただ、評価が下がるので、給料は減るぞ。
MRは営業なので常に結果が求められます。
③:給料の変動幅が大きい
MRは“給料の変動幅が大きい”です。
やはり営業なので、成績に左右されるため
特にボーナスは評価がダイレクトに反映されるので、変動します。
実際ぼくも、成績が良いときはボーナスが3ケタのときもあれば、「あれ?月給?」というと年もありました。
とはいえ、基本的な年収のベースが他の業界よりも恵まれているので生活に困ることはありません。
よくある質問
国内大手はMRの中でも年収が高いです。
あとは、ボーナスの回数や金額もメーカーによって異なります。
その変はネットで調べるのも良いですが、転職エージェントに聞いてみると詳しく教えてもらえますよ。
MRは給料の変動幅が大きい
④:勉強し続ける必要あり
MRはMRである以上、勉強し続ける必要があります。
なぜなら、医師に医薬品の情報提供をするのが仕事だからです。
MRは自分より詳しい相手に営業をかける特殊な仕事です。
保険屋の営業を例にとって見てみましょう。
保険屋の営業マン(保険のプロ) ➡ その辺のおじいちゃん(保険素人)
しかしMRはこの逆です。
MR(一応クスリのプロ) ➡ 医師(医師免許を持った医療のプロ)
自分よりも詳しい医療のプロに情報提供をするのですから、ずっと勉強が必要です。
よくある質問
最初はきついですが、日々の努力の積み重ねでどんどんなんとかなります。
僕も文系出身で最初不安でしたが、今でも楽しくMRを続けています。
詳しくはこちらの記事をご参考下さい。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2021/11/26/mr%e6%96%87%e7%b3%bb/
MRは勉強し続ける必要がある仕事です。
⑤:移動時間もったいない
MRは、移動時間がもったいない仕事です。
特に地方のいなか担当で担当地が遠い方では、片道1〜2時間の移動時間がかかったりします。
そうした時間は生産性がないので時間がもったいないです。
とはいえ、今はオーディブルなどを使えば、移動中も耳学習が出来るようになったので、移動時間を勉強時間に変えることでデメリットをメリットに変えることができます。
MRは車での移動が多く、移動時間がもったいないです。
⑥:転勤といつも隣あわせ
MRは基本的に全国転勤がともなう仕事です。
これは全国に支店があるからです。
実際僕もMR歴16年の間に3回の転勤を経験しました。
転勤のスパンは、会社や人でそれぞれです。
2年おきに転勤するMRもいれば、30年転勤のないベテランMRもいたりします。
家族がいる方では、お子さんの転校などもともなうので全国転勤はデメリットになります。
よくある質問
ある一部のメーカーでは、「ちょっと給料下がるけど、転勤はなし」という制度があると聞きます。
あとは、CSOのコントラクトMRも転勤をせずにすむケースがあるようです。
とはえい、転勤もデメリットばかりではありません。僕や家族は転勤することで成長出来た面も大きいと感じております。
詳しい話はこちらの記事で紹介していますので、ご参考下さい。
MRは転勤がいつも隣り合わせの仕事です。
⑦:毎日が変化に富んでる
MRの毎日は変化に富んでいます。
クリニックや病院に訪問していろいろなDrと面会したり、研修や会議があったり、毎日様々な変化があります。
これは向き不向きもあると思いますが、僕は決められた場所で毎日同じ作業をするよりは、毎日刺激的で楽しいです。
「どちらかという変化はイヤ…」
「単純作業の方が好き」
こうした方では変化に富んだ毎日はストレスに感じるかもしれません。
MRは毎日が変化に富んでいます。
⑧:最初の1年はしんどい
MR1年目は結構しんどいです。
しんどい理由は以下です。
最初しんどい4つはこれ
- ①:知識不足で、話がついていけない
- ②:MSさんが冷たく卸に行きたくない
- ③:Drと何を話してよいかわからない
- ④:開業医は良いけど病院のDrが怖い
詳しく知りたい方はこちらの記事を是非読んでみて下さい。それぞれの対策方法も合わせて解説しています。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2022/01/02/%e3%80%90%e4%bb%8a%e6%97%a5%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%81%af%ef%bd%8d%ef%bd%92%e3%80%91%e3%81%95%e3%81%8d%e3%81%abmr%e3%82%84%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%82%8f/
とはいえ、どんな仕事も最初はしんどいものです。
コツコツ努力すれば出来ることが増えて、次第に楽しくなっていくので安心して下さい。
MRになった最初の1年目はしんどい。
MRのデメリット8選をふりかえります!
MRのデメリット8選
- ①:気づかいの仕事である
- ②:常に結果を求められる
- ③:給料の変動幅が大きい
- ④:勉強し続ける必要あり
- ⑤:移動時間もったいない
- ⑥:転勤といつも隣あわせ
- ⑦:毎日が変化に富んでる
- ⑧:最初の1年はしんどい
MRになりたい方では、“CSOのコントラクトMR”を目指している方も多いと思います。
次の項目では、コントラクトMRならではのデメリットについて紹介いたします。
コントラクトMRならではのデメリット
CSOのコントラクトMRならではのデメリットは以下です。
※僕はメーカーMRですが、知り合いのコントラクトMRや転職エージェントから聞いた情報を参考にしています。
コントラクトMRのデメリット
- ①:同僚や所長によって待遇が違う
- ②:即戦力が求められるプレッシャー
- ③:コロナで質問しにくくなった
①:同僚や所長によって待遇が違う
メーカーMRの中には、「メーカーMRは偉くてコントラクトMRは下」と考える愚か者が少なからずいます。
そんな偉そうな勘違い上司や同僚に出会ってしまうと、冷たくひどい対応をされることがあります。
僕の昔の上司もそんなク○上司だったので、コントラクトMRの方にきつくあたったり、会議であからさまに追求したりしていました。
しかし、今はメーカーもコントラクトMRなしでは成り立たない時代になってきました。なので、昔より状況はだいぶ良くなってきています。
②:即戦力が求められるプレッシャー
コントラクトMRの方は、どうしても即戦力が期待され、社員以上に結果が求められる場合があります。(これも上司によります)
CSOとメーカーそれぞれの上司から、結果を求められるでしょう。
僕の知りたいのコントラクトMRの方々も
「とにかく結果を出さなきゃ…」とよく言います。
結果を出すことでプロジェクトが延長になったりすることも理由だと思います。
③:コロナで質問しにくくなった
メーカーによって社内システムや文化が違ったりします。また製品に関する疑問もたくさん出てくるでしょう。
これまでは特約店(卸さん)や会社で、同僚にわからないことを聞いたり出来ましたが、コロナになってからはこうした顔を合わせる機会が減ってしまいました。
電話して聞いても良いのですが、やはり直接聞くほうが聞きやすのでそうした機会が減ってしまったのはデメリットです。
とはいえ、煩雑なシステムもマニュアルがあったり、問い合わせできる部署もありますので、そうしたものを活用すれば問題なしです。
コロナといえば、他にもMRの仕事に多くの変化を生みました。
コロナ禍で生まれた新たなMRのデメリットについては次の項目で解説します。
コロナ禍で生まれた新たなMRのデメリット
コロナ禍で生まれた新たなMRのデメリットは以下です。
コロナ禍で生まれた新たなデメリット
- ①:医師と会いにくくなった
- ②:メール送れと会社が言う
- ③:外勤の日当手当が減った
- ④:同僚と合う回数が減った
- ⑤:リモートが増え運動不足
- ⑥:会議やりやすくなり増加
①:医師と会いにくくなった
コロナでのきなみ病院は訪問禁止になり、MRは医師と面会が難しくなりました。
MRの仕事は自社の薬を宣伝して売上を上げることです。
薬を処方してくれる医師に会えなくなると売上を上げることが難しくなります。
そうした意味でコロナ禍となり、仕事を前に進めにくくなりました。
最近ではリモート面会が主流になりつつあります。これからのMRはリモート面談スキルも必須となってくるでしょう。
リモート面談についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので良かったらご覧ください。
②:メール送れと会社が言う
コロナ禍の新しい営業スタイルとしては、先程紹介したリモート面会に加え、「メールで情報提供」という仕事も増えました。
医師に、製品や疾患のTpoicなどをメールで情報提供するというものです。
各社、メールでの情報提供の回数をトレースして躍起になっています。
実際、MRの中にはメールを送りすぎて医師から怒られたり、拒否されたりするケースもあります。
コロナ禍では、医師にメールを送る仕事も会社から求められます。
③:外勤の日当手当が減った
MRは外勤すると1日に3000円程度の日当手当がもらえるのですが、それが大きく減りました。
コロナ前は月に4〜5万円ありましたが、今は2万円以下に。
僕もそうですが、MRの中には日当をお小遣いにしている方も多いのでそうした方にはイタイデメリットです。
④:同僚と合う回数が減った
コロナになってからは、会社に行く頻度を減らすように社内で支持が出たり、同僚と合う回数がめっきり減りました。
もちろん電話やリモートでコミュニケーションをとることは出来ます。
MRになりたての頃はわからないことも多く「ちょっと聞きたい時」が沢山あります。そうしたとき、電話やリモートだと気軽に聞きにくいデメリットがあります。
そうしたときに、合う回数が減ってしまうのはやっぱりデメリットだなぁと感じます。
⑤:リモートが増え運動不足
リモートワークが増えたことで、運動不足になりがちです。
会議の日などは、外に一歩も出ず、気づいたら一日中座りっぱなしの日もあるほどです。
コロナ太りとも言われますが、運動不足は体重増加を招いたり、免疫力低下を引き起こし、健康にはよくありません。
僕も最近は意識して外の散歩をするようにしています。
⑥:会議やりやすくなり増加
コロナ禍となって会議がとにかく増えました。
これは、リモート会議が主流となり集まらくても会議が出来るようになったためです。
簡単に出来るがゆえに、1日に何回も会議がある日も増えました。
MRはその他にも「研修」や「ロープレ(医師との面会の練習)」などもあります。
会議やリモート仕事が増えたこともコロナ禍のデメリットです。
まとめ:MRのデメリット
この記事では製薬会社MRのデメリットについて紹介させていただきました。
MRのデメリット8つ
- ①:気づかいの仕事である
- ②:常に結果を求められる
- ③:給料の変動幅が大きい
- ④:勉強し続ける必要あり
- ⑤:移動時間もったいない
- ⑥:転勤といつも隣あわせ
- ⑦:毎日が変化に富んでる
- ⑧:最初の1年はしんどい
コントラクトMRのデメリット
- ①:同僚や所長によって待遇が違う
- ②:即戦力が求められるプレッシャー
- ③:コロナで質問しにくくなった
コロナ禍で生まれた新たなデメリット
- ①:医師と会いにくくなった
- ②:メール送れと会社が言う
- ③:外勤の日当手当が減った
- ④:同僚と合う回数が減った
- ⑤:リモートが増え運動不足
- ⑥:会議やりやすくなり増加
今回紹介した様にMRはデメリットもありますが、それ以上にメリットの多い仕事です。
MRのメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しているので是非ご覧ください。
https://kyoukarabokuha-mr.com/2022/01/28/mr-%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88-10%ef%bd%9e100-0-0-%e4%bd%8e/